IN/OUT (2016.3.27)

品川 港南口 花粉の主力がヒノキに変わったのか、鼻&目へのダメージが急増する今日この頃。

そんな中、家の近くでは、桜の方は、まだ一分咲き。


in最近のIN

「Meet the Artist: 佐藤雅晴」@原美術館16.3.26

原美術館で開催中の展覧会「ハラ ドキュメンツ 10 佐藤雅晴-東京尾行」の関連イベントに行ってきた。佐藤雅晴氏本人が、観客の目の前でトレースの実演をするというものである。

原美術館内のホールに集まった観客から、一名、白人男性が事前に「モデル」として選ばれており、まずは彼を中庭で写真撮影。それを、Macに取り込んでPhotoshop上でトレース作業を行う。Macの画面はプロジェクタで映され、皆でそれを観ながら、アーティスト・トークを楽しむという趣向。募集要項には「当日は、参加者の中から一人を選び、作家によるトレースの実演も行われます」とあったが、プロジェクタで画像を拡大して作業するため、顔のシミ・シワが大写しになってしまう。特に女性の場合、まずいだろうということで、事前に予約者の中から了解を取り付けておいたらしい。

佐藤雅晴氏は、人前で作業するのが初めてということで、軽妙なトークという訳にはいかないが、真摯な語り口で好感が持てる。作業の方は、Photoshopとペンタブレットを駆使し、画像の輪郭線をトレースし、アニメのセル画調に色を乗せていくというもの。ある程度、Photoshopの使い方をかじったことがある者にとっては、レイヤー機能の使い方など、非常に興味深い作業手順だ。

一時間ほどで一枚の作業が終了。ただし、今回は、かなり簡略化したパターンなので、本当の作品作りだと半日から丸一日かかるという。これが1秒のアニメーションにするだけで24枚必要。Q&Aセッションで質問が出たのだが、完成した画像ファイルをちょっとだけ変えて「名前を付けて保存」していくという作業手順は取らず、敢えて、一枚一枚、トレースしているそうだ。気の遠くなる作業である。前回、この展覧会を訪れたとき、「出展数は多くなく」と簡単に書いてしまったが、あれらの作品を作るだけで9ヶ月を要したということだ。

また、トレースする線を選択するのには、美術の基礎勉強で石膏像などのデッサンを繰り返し訓練したことが役立っているという説明があり、コンセプト先行と思いがちな現代美術だが、やはり、基礎が大事なのだと実感。製作過程をライヴで観ることができるのは、実に貴重な体験だった。


"Batman v Superman: Dawn of Justice"16.3.26

Justice Leagueの結成前夜を描く映画を観てきた。

Justice Leagueは、DCコミックのスーパー・ヒーロー・チーム。ライバル、Marvel社のAvengersに相当する。ライバル社が、"Marvel Cinematic Universe"として、スーパー・ヒーロー単体が活躍する映画(Iron Manなど)と、彼らがチームで活躍する映画(Avengersなど)を組み合わせた大河シリーズで大成功を収め、ついには問題作"Civil War"まで映画化するのに対し、すっかり出遅れていたDCコミックが逆襲を図るべく送り出した超大作。主役を張るのは、Superman、Batman、そして、Wonder Woman。監督 Zack Snyderの迫力溢れる画面作りに、Hans ZimmerとJunkie XLによる重厚な音楽がマッチし、映画としての完成度は高い。

しかしながら(ネタバレになるが)、当初は、強大過ぎる力を持つSupermanを危険視し、倒そうとするBatmanが、悪役 Lex Luthor(Jesse Eisenbergが怪演)が放つ巨大なモンスターを前に、共に戦うことを決意するところがこの物語のクライマックスのはずなのに、そこでキーワードになるのが、二人揃って「マザコン」、というのは、スーパー・ヒーローとして如何なものか?(Diane Laneが、今や、ヒロインでは無く、母親役というのにも年の流れを感じたが…

また、三人の中で、Batmanは、肉体を鍛え上げ、ハイテクで武装していると言っても、ただの人間。クリプトン星から来たSupermanや、粘土から生まれ神々に魂を吹き込まれたWonder Womanとは、戦闘力が圧倒的に劣るのが苦しいところ。

そういう、がっかりポイントもあるのだが、それらの不満を全て吹き飛ばしてくれるのが、Gal Gadot演じるWonder Womanだ。Hans ZimmerとJunkie XLによる超絶カッコ良いテーマと共に、あのコスチュームで初登場するシーンは、文句なしに燃える。

シリーズ化することが最初から前提の映画だが、初回作でいきなり飛ばしすぎの感もある。この後、単独作品が大コケしたGreen Lanternをどのように加えていくのか? Avengersとどのように差別化していくのかなど、問題は少なくないだろう。私としては、まずは、Wonder Woman単独主演作を、早く製作していただきたいものだ。



品川 港南口 一方、コブシは、今が満開という感じです。アレルギーを発症させる花粉を飛ばさない花は良いですね。