IN/OUT (2016.3.20)

マイクロソフトから、正式に、既存のWindows Phone 8.1搭載機種に対するWindows Mobile 10アップグレードが提供され始めました。早急に飛びつくのはリスキーとは分かっていても、こらえ性がないもので、速攻でダウンロード。Insider Preview版では色々不安がありましたが、意外にすんなりと従来の環境を引き継げました。Edgeだと、Internet Explorerでは問題なくアクセスできていたサイトがうまく開けなかったり、Groove Musicで micro SDカードをマイ・ミュージックとして認識してくれなかったりなど、まだ解決方法が見つからない不具合もありますが、まあ、実用上、大きな問題なし。


in最近のIN

"Mr. Holmes"16.3.19

シャーロック・ホームズを主人公にした映画を観てきた。演じるのは、Sir Ian McKellen。

原作は、「正典」ではなく、Mitch Cullinの2005年の小説「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」である。舞台は、1947年。ホームズは93歳(演じるMcKellenは76歳)。既に、ワトソン博士も、兄のマイクロフトも、ハドソン婦人も他界し、彼はサセックスの田舎に隠居し、家政婦親子に世話になりながら、養蜂を楽しみに暮らしている。

体力も知力も、衰え始めたホームズは、自分を引退に追い込んだ最後の事件のことも、ほとんど忘れていたのだが、マイクロフトの遺品整理をきっかけに、改めて振り返ってみようとする。そこで、彼が取った行動は、第二次大戦直後の日本、それも広島まで行って、「姫山椒」なる植物を入手するというもの。これを煎じて飲むと、記憶力が蘇る効果大、ということを聞きつけたらしい。で、この映画、日本でもロケを敢行しているのだ。まあ、例によって、いささか怪しげな日本描写だが、日本代表 真田広之の演技は中々のもの。名優、Ian Mckellen相手に堂々たるものだ。

物語は、1947年の、過去を思い出し書き留めようとするホームズの姿。そして、家政婦親子との触れあい。さらに、40年前の最後の事件を、時間軸を行き来しながら描き出す。浮かび上がるのは、ホームズの孤独。

知力・体力の衰えたホームズを描くというアイディアと、それをIan McKellenに演じさせるという配役の妙で、地味な作品だが、しみじみとした見応えがある。

因みに、最近では、Facebookにアップしたスクランブル・エッグの作り方で話題になったIan McKellen。私も、軽い卵料理を食べたくなると、この作り方、よく使わせていただいてます。



基本的には、Andoroidよりも自分好みではあるWindows Mobileですが、他人に勧められるかというと、難しいところです。特に、日本語環境の杜撰さを見るにつけ、日本マイクロソフトが全然本気になっていないと歯がゆい思いをする今日この頃です。