IN/OUT (2016.3.13)

Keith Emersonが亡くなった。自殺らしい。

彼は、来月、自分のバンドを率いて来日公演する予定でした。その公演タイトルは
"the classic hits from ELP, Nice, Emerson Lake and Powell, and New Original Material"
という、オールド・ファンのハートを鷲掴みにするキャッチーなもの。さらに、彼自身、ステージに巨大なモジュラー・システムを持ち込むと明言。当然、私もチケットをゲットし、超期待したいだけに、信じられない思いです…


in最近のIN

"The Second Best Exotic Marigold Hotel"16.3.12

"The Best Exotic Marigold Hotel"の続編を観てきた。邦題は「マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章」。"Exotic"という言葉は省いて欲しく無いのだけどなぁ。

インドのおんぼろホテルに腰を据えた英国老人達の群像劇という内容は、一歩間違えれば、旧植民地でわがまま放題&上から目線の嫌みな事になりそうだが、この映画は、その辺は巧みに回避。故郷から遠く離れた異国の地で、人生を見つめ直す老人達を暖かく描き出す。もっとも、80歳近くなっても、色恋沙汰に励む老人達というのは、日本人とは人種が違うと感じてしまうが。

前作の主要登場人物が皆、再登場。Maggie SmithとJudi Dench、1934年生まれの二枚看板も、もちろん健在(ヒロイン二人が共に80オーバーというのも凄い映画だ…)。そこに、Richard Gereも参戦。ベテラン俳優の余裕の演技合戦は、今回も楽しい。

一方、若者代表、Dev Patel演じるホテル支配人のヘタレっぷりは前作以上。だからこそ、彼を見守るMaggie Smithの辛口だが優しい眼差しが生きる。

前作に比べると、物語的な盛り上がりには欠けるような気もしたが、お馴染みのメンバーが繰り広げる安心感のある世界は快適。インド音楽&ダンス成分も多めで、楽しめた。



先日のDavid Bowieもそうですが、自分が多感だった頃に聞き込んだミュージシャンに対する思い入れは、やはり強烈かつ独特で、そういった彼らが徐々にいなくなっていくのは、寂しいものです。例え、懐メロ大会・懐古趣味と言われても、観られるときに観ておかないとなぁ、と思う今日この頃です。