IN/OUT (2015.7.5)

The Avengersの続編を観てきた。

それぞれ、単独の主演作を持つスーパーヒーロー、 Iron Man、Captain America、Hulk、Thorらにチームを組ませるという、Marvelコミックスの豪華大河シリーズ。第一作では、顔見せにもたついた感じもあったが、今回は、個々のキャラクターは紹介済みということで、冒頭からアクション・シーンで見せ場を作る。

…。しかし、燃えないんだなぁ。Iron ManとThorという、本当に超人的な力を持つヒーローよりも、Captain AmericaやHawkeyeといった普通の人に近いキャラクターの見せ場を増やしているのは良いとしても、脚本も演出も、全般にスピード感も爽快感も無い。設定に関して、風呂敷を拡げ過ぎた感じだ。Thorのハンマーを巡る小ネタなど、シリーズ映画ならではのお楽しみシーンは手堅く盛り込まれているだけに、もう少し、コンパクトにまとめた方が面白かったと思う。残念だ。

そんな中、見所は、艶っぽ過ぎる Black Widow = Scarlett Johansson姐さんだ。メンバーの中で、最も「特殊能力」に欠ける単なる女スパイのはずが、滅法強いし、アクションの最中の決めポーズが、実に「分かっている」。色気たっぷりの表情を振りまくシーンも盛りだくさん。一人で、映画の湿度を高めまくってくれていて、実に眼福。彼女を観るだけで（というか、それだけが）価値のある映画だ。姐さんは、再来年辺りに公開予定の、攻殻機動隊のハリウッド映画化作 "Ghost in the Shell"にも抜擢されているという。（攻殻機動隊の熱心なファンには、色々言われているようだが）私は、彼女が演じる草薙素子、楽しみだ。

ラストは、例によって続編への含みを持たせたものだが、次回は、結構、メンバーの入れ替えがあるような予感もする。で、結局、観ちゃうんだろうなぁ。