IN/OUT (2013.11.24) |
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大連のPM2.5の影響か、乾燥しきった空気のせいか、のどの調子が悪い状態が続く今日この頃です。加湿器を出すタイミング、ミスったな。 最近のIN"MICHEL CAMILO BIG BAND"@ブルーノート東京 (13.11.17)ドミニカのジャズ・ピアニスト、Michel Camilo率いるビッグバンドの演奏を聴きに行ってきた。この編成を観るのは、2010年以来だが、その時の演奏がとても印象的で、是非、再見したいと思っていたのだ。 編成は、前回と同様、ピアノのMichel Camiloの他、13人のホーン・セクション、パーカッション、そして、ドラムがCliff Almond!、コントラバス・ギターがAnthony Jackson!!。あの、「元祖さとがえるトリオ」のリズム隊なのだ。もちろん、ホーン・セクションの各メンバーも、皆、有名な凄腕ミュージシャン揃いなのである。 私の席は、ほぼ中央。一方、バンドの配置は、向かって左にピアノとパーカッション。右にホーン・セクション。そして、センターの奥にドラムス。前にベース。ということで、私の席からは、CliffとAnthonyがばっちり見える。矢野顕子のさとがえるトリオの時は、この二人はセンターと右手に分かれたポジショニングだったので、同時に視界に入れるのは不可能だった。それが今回は、クールで、時には隣のミュージシャンと笑顔で言葉も交わしながら演奏するCliffと、音楽に没頭し、鬼の形相とも言えそうなAnthonyの、対照的な表情が同時に視界に入るのである。これは嬉しい。申し訳ないが、Michel Camiloを観ることは、ほとんど無く、私の視線はリズム隊の二人に釘付け。それにしても、「うちの子」Cliffは、すっかり、逞しく、カッコ良いミュージシャンに育ったことよ(意味不明の上から目線で、すいません)。 日曜の夜中、集まったお客さんも良かったと思う。バンドがぐっと切れ込んだ瞬間や、ソロ・パートが終わったところなど、拍手のタイミングが抜群で、気持ち良い。たまに、こういうライヴに居る、やたらと奇声を上げる人もいない。本当に楽しいひとときだった。 最近のOUT"The Family" (13.11.23)Robert De Niroの新作を観てきた。共演は、Michelle Pfeiffer。監督はLuc Besson。そして、エグゼクティヴ・プロデューサーに、Martin Scorseseが名を連ねている!邦題は、何故か「マラヴィータ」(登場する犬の名前だが、別にその犬が、ストーリーの鍵を握っている訳じゃ無い)。マフィアの「ファミリー」を描いた作品なんだから、原題のままで良いじゃ無いか?配給会社、馬鹿なのか?? で、作品の方も、散々な出来だった。元々、Luc Bessonには期待していないが、De NiroとScorseseが絡んでいるんだから、もう少し、何とかなるかと思っていたのだが… 組織を裏切ったため、フランスの片田舎で、FBIの保護プラグラムの下、隠遁生活を送る元マフィアの大物がDe Niro。彼だけで無く、妻・娘・息子、いずれも一癖も二癖もある一家を、組織が狙う。料理の仕方によっては、爆笑コメディにも、ハードなバイオレンス映画にもなりそうな面白い題材なのに、Bessonの演出は、あまりにも中途半端だ。エキセントリック過ぎて笑えないコメディ要素と、無駄に人を殺し過ぎて、爽快感の無いバイオレンス要素。やはり、私にはBessonの映画は合わないわ。 ということで、映画本編は最悪でしたが、上映前に流れた、David Bowieが出演しているルイ・ヴィトンのCM。これが、まさに、眼福もの。高級ブランドのゴージャスなCMで優雅な姿を見せる一方で、最近公開した新作のPVは、制作費12.99ドル(USBスティック代のみ。あとは、私物を使って、自分のオフィスで撮影したので、無料ということらしい)。Bowie様。カッコ良すぎだ。 |