IN/OUT (2014.3.9)

オオイヌノフグリすっかり日差しは春めいてきて、道端の草も花盛り。花粉を撒き散らさない、良い花々です。


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"The Rolling Stones -14 on Fire Japan Tour"14.3.4

The Rolling Stonesの公演を観に、東京ドームに行ってきた。

彼らのライヴを観るのは、2003年のシンガポール公演以来、二度目だ。今回の会場、東京ドームは、Sigapore Indoor Stadiumに比べると圧倒的にデカい。ということは、ステージまで非常に遠い。前回は、ステージ真横の席で、表情が直接見えるような距離だったが、ドームの1階席だと、ほんと、豆粒のようにしか見えない。しかし、感心したのは、舞台後ろと横に設置された大スクリーンの画質がとても良いこと。シンプルなステージセットだが、このスクリーンと、計算され尽くした照明効果に、相当のお金とノウハウがつぎ込まれているのだろうなと思った。

"Start Me Up"で始まり、本編ラストが"Brown Sugar"。アンコールのラストが"Satisfaction"というセットリスト。私が偏愛する"Paint It Black"と"Happy"も聴けて、とても楽しめる選曲だった。

演奏の方は、全盛期と比べるとどうなのよ? という所もあったのだが、それでも、このメンバー達、大したものだ。なんと言っても、Mick Jagger(御年 70歳)の引き締まった体とキレの良い動きが凄い。広いステージを縦横に駆け回り続け、最後まで声量が落ちることもない。前回観たときから、顔の皺は深くなったが、肉体的には進化しているみたいだ。徹底した自己節制とトレーニングを積んでいるのだろう。個人的には、やり手の(自己啓発書とかも読んでそうな)ビジネスマンという雰囲気も感じてしまうが…

Mickほどではないが、Ron Wood(御年 66歳)の運動量も中々のもの。彼には、ビジネスマンっぽさは無く、いかにも、ロック好きのガキがそのまま大人になったかのようだ。

Charlie Watts(御年 72歳)は、昔からおじいちゃん顔だったが、今や、完全なおじいちゃん。なのに、飄々とドラムを叩き続ける姿は、なんともカッコ良い。その人柄の良さそうな表情と、ジャズっぽいドラムの響きは、伝統芸能の域か。

そして、もう一人、伝統芸能を極めたかに見えるのが、Keith Richards(御年 70歳)。運動量は多くなく、ほとんどステージ中央だけでプレイ。決してギター・テクニックが物凄いという訳ではないが、その立ち姿だけで絵になり、ギターの音色一発で観客のハートをわしづかみにするところは、まさに唯一無二のザ・ロック・ミュージシャンだ。

今回は、元メンバーのMick Taylor(御年 65歳)も、4曲ほどで参加(うち一曲は、本日のリクエスト曲"Silver Train")。Keith Richards、Mick Taylor、Ron Woodが並んでギターを弾く姿のカッコ良いこと。

ということで、さすがのStones。圧倒されるライヴだった。それにしても、メンバー全員、会社のどんな偉い上司よりも年上というのが、やっぱり凄いわ。


「ミヒャエル ボレマンス:アドバンテージ」14.3.8

原美術館ベルギーの現代美術家 Michaël Borremansの作品展を観に、原美術館に行ってきた。

1963年生まれの彼は、当初は写真家だったが、1990年代半ばから油彩による表現に転身したそうだ。今回の展示には、ビデオ・インスタレーションが2点あったが、あとは油彩画で、全38点。比較的小さなカンヴァスに描かれた作品の多くは、ポートレートのような人物画だ。オーバーな表情やポーズはなく、うつむいているだけなのに、カメラの前で何かを演じさせられているように見える人達。そんな彼らをカンヴァスに写し取ったような作風は、いかにも写真家出身の画家らしい。静謐な作品群から漂ってくるのは、不思議な不安感だ。人物では無く、植物を描いた作品にも、何かしら不穏な空気が漂っているようで、とても印象深い。

小さなサイズの作品が、原美術館の落ち着いた雰囲気の中、たっぷりとした余白を持って展示されていると、作品が持つ不安感が程良く中和されるようで、良い企画だと感じた。



オオイヌノフグリこの草花、春らしくて、とても好きなのですが、名前がねぇ…