IN/OUT (2013.9.1)

慢性的な忙しさと、戻ってきた暑さ。気がついたら、このところ、家事をさぼりっぱなしです。


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「岩合光昭写真展 ネコライオン」13.8.30

東京都写真美術館動物写真家、岩合光昭の写真展を観に、東京都写真美術館に行ってきた。

アフリカの過酷な自然の中、野生動物を撮る一方で、人々と共存する猫の姿も追い続ける岩合さんならでは、というか、岩合さんにしか出来ない写真展だ。サバンナで撮られたライオンの写真と、街角で撮影した猫の写真が、約180点、対になって並べられているのだが、この「対になっている」、というのがミソ。ライオンと猫、大きさも住む環境も全く違う二種が、同じようなポーズを取っている写真が並んでいるのだ。これが、楽しい。庄原市の猫のあくびと、タンザニア ンゴロンゴロ自然保護区のライオンのあくび。金沢市の神社の屋根の上に陣取っている猫と、タンザニア セレンゲティ国立公園の岩場に横たわるライオン。岩合さんの名言「ネコは小さなライオンだ。ライオンは大きなネコだ」を実感する。

オーディオガイドは、岩合さん自身によるもの。写真が撮られたシチュエーションの解説も興味深いが、何よりも、言葉の端々に、動物に対する愛情が溢れているのが嬉しい。写真に付けられたキャプションも、シンプルながら、優しさに満ちている。

東京都写真美術館では、同時に、コレクション展と、米田知子の作品展も開催されているのだが、こちらの会場は、しーんと静まりかえった中、一つ一つをじっくりと、眉間に皺を寄せる感じで鑑賞するという雰囲気(どちらも、なかなか興味深い展示ではあったのだが)。一方、「ネコライオン」の展示室は、みんな笑顔。私も、これだけ口元が緩みっぱなしの写真展は初めてだ。母ライオンが子ライオンの首を咥えて運ぶ写真。全身の力を抜いた子ライオンの表情なんて、キュン死モノである。(もちろん、その横には、子猫を咥えて運んでいる石巻市の母猫の写真が並んでいるのだ

なお、岩合さんは、オリンパスのE-5をメインの使用機材にしていることでも知られている。フォーサーズでここまで撮れるというのを見せつけられた事にも、刺激を受ける。



週末には、写真展の他に、yanokamiのライヴで衝撃を受けたりもしている訳で、単に、家事のプライオリティが低すぎるのか。