yanokami indoor festival


2013年8月30日、恵比寿リキッドルームにて、yanokamiのライヴが開催されました。


button メンバー

レイ・ハラカミ

2011年7月27日に急逝され、2年。彼の残したトラックを基礎とした"yanokamiビルディング"は、発展を続けています。

矢野顕子

ハラカミ氏が作った音を、皆に届け続けたいという熱意、伝わってきました。

ユザーン (タブラ

このイベントを成功させたキー・パーソン。ハラカミ氏との共作も多いタブラ奏者。これまでにも何度かyanokamiのライヴにゲスト出演されています。

砂原良徳 (トラック操作

元・電気グルーヴの「まりん」です。矢野さんは、「まりん」とは呼べず、「砂原さん」で通していましたが。

イルリメ (ラップ

関西出身のヒップホップミュージシャン。本名の鴨田潤名義でも音楽活動を行うほか、小説も執筆されています。

森下真樹 (ダンス

yanokami舞踊部所属(?)。日本を代表するコンテンポラリー・ダンサー。2012年の「TOKYO M.A.P.S AKIKO YANO EDITION」にも出演されました。

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button セットリスト

  1. 恋は桃色
  2. You Showed Me
  3. 終りの季節
  4. ユ・森Full Bloom
  5. ) 流星に愛を込めて(イルリメ
  6. Don't Speculate
  7. YES-YES-YES
  8. にじぞう(レイ・ハラカミ
  9. ) 東京コシツ(森下真樹
  10. Ruby Tuesday
  11. Bamboo Music
  12. おおきいあい
  13. ) 川越ランデヴー(U-zhaan X rei harakami
  14. Night Train Home - yanokami version -
  15. ばらの花
アンコール
  1. David
  2. ユ・イ・森・砂気球にのって

) は、ユザーン氏と共演
) は、イルリメ氏と共演
) は、森下真樹氏と共演
) は、砂原氏と共演

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button レポート

オール・スタンディングのリキッドルーム。ソールド・アウトで超満員である。整理番号は、先着順では無く、アットランダムに割り当てられるシステムだったが、幸い、前方、柵に手をかけられる場所を確保できた。

矢野さんが演奏するエレピの周りを、グランド・ピアノの形のフレームが囲んでいる。場内の明かりが落ち、演奏が始まると、そのフレームに仕込まれたLEDが発光し、とても綺麗だ。まずは、ハラカミ氏のトラックをバックに、矢野さんが二曲。

続いて、ユザーン氏登場。タブラという楽器は、一々、演奏前にチューニングが必要な事を矢野さんにいじられているが、ハラカミ氏に通じる、良いキャラだと思う。ハラカミ氏のトラックと、彼のタブラの相性の良さは言うまでも無い。

続く「Full Bloom」では、ダンサーの森下さん登場。最初は、会場の後ろで踊り始め、次第に前に来て、最後はステージで踊る。コンテンポラリー・ダンサーらしい、しなやかで切れのある動き。さすがだ。

続いて登場したイルリメ氏。ハラカミ氏に破格の3万円でリミックスしてもらった(しかも、3万円払ったら、そのお金で中華料理を奢ってくれた)というイイ話に続いて「流星に愛を込めて」。日本語のラップというのが、あまり好きになれない私だが、途中から矢野さんのピアノとコーラスが入ると、見事にyanokamiのナンバーに化けるのに驚く。さらに、私の大好きな「Don't Speculate」が、彼のラップと融合して、実にカッコ良く生まれ変わったのには感動。

ゲストがはけて、矢野さん一人で、「YES-YES-YES」。ハラカミ氏のコーラスが聞こえてくると、グッときてしまう。ハラカミ氏の代表曲の一つ「にじぞう」の演奏では、矢野さんはRolandのショルダー・シンセ、AX-Synthを肩から提げての演奏。ご本人も「一度、やってみたかった」とおっしゃっていたが、カッコ良く決まってました。

森下さんが再び登場。人を食ったようなアナウンスをバックにした「東京コシツ」。そして、「Ruby Tuesday」。あの、狭いステージ上を縦横に駆使した見事なパフォーマンスだ。

次のゲストは、砂原氏。ハラカミ氏のアレンジを生かしながら、新たに作ったというトラックで二曲。これまた、見事な出来映えだ。

最後は、このイベント実行の立役者、ユザーン氏と共に三曲。

そして、アンコール。最後は、全員がステージに上がっての「気球にのって」。もう、本当に楽しい。文字通りの「フェスティバル!!」。

演奏がすべて終了しても鳴り止まない拍手。カーテンコールに応えた矢野さんが、再度、ステージに登場してご挨拶。いやぁ、想像を遙かに超えて充実し、楽しく、エキサイトしたライヴだった。客出しに、ハラカミ氏の「Joy」が流れる会場を後にしつつも、笑顔がついついこぼれてしまう。今後の、yanokamiの発展も、まだまだ楽しみだ。

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