IN/OUT (2012.12.9)

さとがえるコンサートにて、極私的奇跡の瞬間に立ち会えて、生きていて良かったと実感する今日この頃です。


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二枚の板を買う12.12.9

冬のストレス解消散財として、Kindle Paperwhiteと、Asus Vivo Tab RTの、二枚のタブレット系ガジェットを購入した。スマートフォンだの、タブレットだの、クラウドだの、最近のデジタル系トレンドから距離を置いていたのだが、そろそろ時代に取り残されている感も強まってきていたところだったのだ。

Kindleの方は、Amazonが販売する電子インク搭載の電子ブックリーダー。電子インクは、液晶に比べると圧倒的に消費電力が少ない代わりに、応答速度が遅く、次のページに進もうとすると、なんだか「よっこいしょ」という感じで画面が書き換わる。ただ、Webなどの閲覧と違い、読書の場合は、それが気になることは無い。むしろ、目に優しく、バッテリーの心配もなく、読書に特化しているので操作に迷うこともない。ハードウェアの魅力だけでなく、Amazonによるサポートも良く練られている。Sonyや楽天の電子ブックリーダーと比べた訳では無いが、読書用端末としては、極めて優れていると思う。

問題は、前にも書いたが、肝心の電子ブックの品揃えがまだまだ足りないこと。とりあえず、中高生時代に読破して以来の、クリスティ全作おさらい読みを始めたところである。

一方、AsusのVivo Tab RTは、Windows RT搭載のタブレット。7インチタブレットが市場の話題を掠う中、サイズは10.1インチ。iOSでもAndroidでもないタブレットを選ぶところが我ながら負け組指向…

Windows RTは、ARMアーキテクチャ上で動くWindowsとして、今年、マクロソフトが満を持して発表したOSだ。しかし、その位置づけは、発売直後から極めて微妙になってしまった。iOSやAndroid端末が市場を席巻する中、Windows 8が動くタブレットを投入したところで、重量が重く、バッテリー駆動時間が短く、値段が高くなってしまい勝ち目が無い。そこで、Windows 8とほぼ同じ操作性を実現しながら、軽量・安価なマシンが作れるということで開発されたOSがRTなのだ。過去のWindows用ソフトが動作しないという犠牲を払っても、重さや価格、そして、Windowsの作法で操作できることを考えれば、十分戦えるとマイクロソフトは判断したのだろう。しかし、敵は意外な所にいた。Intelが新たに開発したClover Trailが、ARM系のCPUに負けない省電力性能を実現してしまったのだ。結果、今までのソフトも普通に使えるWindows 8搭載タブレットと、過去の資産を切り捨てたWindows RT搭載タブレットでは、重さの違いは100g未満。値段の差も2万円ぐらいだ。上からはWindows 8に、下からはiOS & Androidに挟まれ、何とも中途半端な位置付けに…

しかし、ひねくれ者の性格から、このマシンを購入してしまった。何か、そそられるものがあるのだ。

いざ使ってみると、中々面白い。確かに、過去のソフト資産が何も生きないし、デフォルトでは、Pop3メールが使えない。気の利いたテキスト・エディタやFTPクライアントも無い。このままでは、自分の目的では「全く使えない」機械だ。しかし、Windowsストアでのアプリ検索対象を、日本語以外に広げると、それなりに使えそうなソフトが結構見つかる。ファイルアクセスが遅いが、思ったほど操作感は悪くない。っていうか、Pocket PCを使わなくなってから4年ほど経ったが、その間に起こった技術革新には目を見張る。

そして、マイナーOSを使う愉しみ、工夫を凝らしながら「育てる」感が、たっぷり味わえるのである。良い買い物だった(きっぱり)。



改めて読み返してみると、クリスティの初期作品って、初々しさというか、素人っぽさみたいなのが溢れてますな。