IN/OUT (2009.6.7)

先週から検討していた、海外からの客人を連れ出す先。一応決定し、前もってチケットなどを購入しました。今まで通常料金でしか行ったことが無い場所だったのに、今回、JTB経由だと300円安く入場できることが判明。何事も、調べてみるものですな。


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「日本トンデモ本大賞 2009」09.6.6

毎年恒例、と学会が主催する日本トンデモ本大賞の選考&授賞式に行ってきた。場所は、昨年と同様、豊島公会堂。

「人として最低教教祖」稗田 おん まゆら女史による、注意事項(携帯の電源を切るとか、非常口の位置とか、宇宙人にさらわれないようにとか、)の後、本編開始。司会は、立川談之助師匠とコスプレ声嬢。毎年通っているうちに、会場に漂う、オタク層内輪ウケ的な雰囲気に馴れてきた自分が、すこし嫌かも。

最初の出し物は、「ノストラダムスの大予言 大外れから10周年」と題した、光デパート氏による発表。実はあの予言は外れていなかったどころか、2008年のリーマン・ショック以降の大不況まで、見事に予言されていたという衝撃の内容。「アンゴルモアの大王」の驚愕の正体まで明らかにされたのだが、実によく調べられた研究発表だ。もちろん、真面目な予言解説を笑い飛ばし、ノストラダムスの曖昧な四行詩は、後付けでどうにでも解釈できるということを実証したものだが、プレゼンテーションの技法も含め、見事。

続いて、普段のと学会の活動の一部を見せる「と学会エキストラ」。6名の発表があったが、特に、明木茂夫・中京大学教授による、中国の地名表記に関する発表は、印象に残った。最近の教科書や地図帳では、中国の地名が現地語に近い表記になっていることの問題点を指摘するもので、もっと、マスコミでも取り上げた方が良いと思う内容なのだが、NHKがいまだに「台北」を「タイホク」」と読むことにこだわっているような日本の放送界には期待できないかも。

本編のトンデモ本大賞候補作、今年は4点。例によって、山本弘会長による紹介。バラエティに富んでいて、なかなかの豊作だ。

選考結果集計中のお楽しみは、前回に続いて、坂本頼光氏によるトンデモ活弁。まずは、昔の日本映画で正統派の活弁を一本。そして、もう一本が、「サザザさん 5」。あの国民的アニメのパロディの5作目。本番の数十分前まで編集作業をしていたという力作。これまでの猟奇犯罪路線から、今回はさらに変態度アップ。決して、メジャーシーンでは見ることができない(とういか、問題有りすぎ)作品だけに、このためだけに入場料を払う価値がある。

その後、審査結果の発表。今年の大賞は、船瀬俊介氏の「新・知ってはいけない!?―日本人だけが知らない世界の100の常識」。なんと、二位の「聖書は日本神話の続きだった! 」とは一票差。トンデモ本としては、古典的な内容とも言える「聖書は日本神話の続きだった!」より、内容を鵜呑みにする人に警鐘を鳴らす意味で、船瀬氏の著作が大賞を受賞したのは良かったかな、と思う。

みっちり4時間半のイベント。肝心の大賞選考より、サザザさんの邪悪な破壊力が勝っていたりもしたが、お腹一杯である。



ただ、と学会的には、その目的地こそ、「アンゴルモアの大王」だったいうオチが付いたいう一週間でした。