IN/OUT (2009.5.31)

海外から初めて日本にやってくる客のため、接待場所を物色中。

接待と言っても、特に目上の人という訳ではないし、会議前日に到着した人達を夕食に連れ出すだけなのですが、半日あればちゃんとした観光スポットを案内できても、夕方以降限定だと、色々悩みます。しかも、自腹…


in最近のIN

"LAFORET SOUND MUSEUM 2009"09.5.30

ラフォーレ・ミュージアム原宿で開催された音楽イベントに行ってきた。

出演ミュージシャンは、ハイチ系カナダ人のシンガー・ソングライター Melissa Laveaux、カヒミ・カリィ、そして、パリを拠点とするバンド Moriarty。カヒミ・カリィ以外は知らなかったのだが、ハズレのないプロモーター、プランクトンが主催だということと、Moriartyの紹介文「オールド・ブルース&ジャズとフォーク&カントリーとキャバレー音楽とオペラに、オスカー・ワイルドとデヴィッド・リンチの要素をブレンドした、奇妙な魔力に満ちた音楽を聴かせる」に惹かれて、参戦決意。音楽の紹介で「デヴィッド・リンチの要素」が出てくるって、どういうことか、興味津々。

まずは、Melissa Laveaux。アコースティック・ギターを抱えた彼女と、ベーシストの二人だけのステージ。一聴すると、シンプルなフォーク調だが、かすれたハスキー・ヴォイスのようで、若さも同居する特徴有る歌声と、ギターの弦を叩きつけリズムを刻む個性的な奏法が、ユニークだ。ハイチ系ということで、クレオール語で歌う曲もあった。ただ、私には、もう一つ、訴えかけるところが無い。来日経験が少ないためか、MCで観客とのコミュニケーションを図ろうとするも、日本人に合わせた分かりやすい英語のしゃべり方が掴めていないようで不発に終わった所など、ちょっと、かわいそうな感じもあった。

続いて、カヒミ・カリィ。彼女のライヴは、2007年のSummer Sonicで観たことがあるが、あのときは、彼女の音楽性とは正反対と言えそうな炎天下のビーチでのライヴ。やはり、インドアで聴くべき音楽だろう。今回は、バックに、大友良英、Jim O'Rourke、山本精一の三氏を率い、アヴァンギャルドな音響が響く中、フランス語での涼やかな歌唱と朗読。揺るぎのない世界観を築いている。そのサウンドの中に身を置くと、非常に心地よいのだが、やはり眠くなる。

三組目が、興味の中心、Moriarty。公式のバイオグラフィによれば、歌姫1人、兄弟4人の五人組(苗字は、全員"Moriarty"だが、現実の家族では無い。あくまでも設定)。本当は、秘密メンバーとして鹿の剥製 Gilbert Moriartyがいて、ライヴに参加する(飾られる?)そうなのだが、今回は通関の問題があり、代打で熊の剥製(会場で「ジロー」と命名)が登場。さらに、サポートメンバーのドラマーが舞台上に。ギター二人、ドラム、ベース、ハーモニカにヴォーカルというアコースティック系ロックのスタイルだが、この演奏が楽しい。

音楽的には、確かに、20世紀前半のヨーロッパの場末のキャバレーというイメージで、ちょっと哀愁を帯びた感じのメロディーラインは日本人好みだ。歌姫 Rosemary Moriartyのキッチュな存在感は、デヴィッド・リンチ的という表現を納得させるものがある。実際には、出身地のバラバラなメンバーなのに、ファミリーバンドだと言い張るところからして、コンセプト主導のバンドなんだと思うが、音楽的にも、中々面白いことをやっていると思う。

そして、なによりも素晴らしいのが、そのサービス精神だ。一曲ごとに異なる趣向を凝らした演奏スタイルで、本当に楽しい。さらに、全員、手のひらにびっしりカンペを仕込み、初来日だというのに、曲間のMCは日本語。もちろん、たどたどしいのだが、その一所懸命さが好ましい。アンコールが終了した後にも、メンバーの一人がステージに残り、翌日行われるファン・イベントの告知を、これまた日本語で行うという態度は、プロのエンターテイナーだ。

3組で3時間半、それぞれ個性有るサウンドを堪能できたが、なによりもMoriartyの見応えのある色物ぶりは、収穫だった。



宿泊地に近いところで夜景の綺麗そうな所と言うことで、お台場の下見に行ってきましたが、思っていた以上に微妙。全体に漂う安っぽさが何とも…。

他に、王道観光地、浅草に行ってみたものの、仲店は閉店が結構早いみたいだし、自分に土地勘が無いところで夕食をどうするか困ってしまう。日頃、都心を観光客目線で見ていないので、結構、むずかしいものです。