IN/OUT (2009.5.17) |
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以前も書いた、コーヒー豆の増量セール。保存容器に合った分量を買うために「10%増量後で150gにしてください」と頼んだところ、電卓を片手に固まる店員…。まぁ、こちらのリクエストが意地悪なのかもしれないけど、これぐらいの応用ができるような店員教育をお願いしたいと思う今日この頃です。 最近のIN「万華鏡の視覚」 (09.5.17)森美術館で開催中の展覧会「万華鏡の視覚 THE KALEIDOSCOPIC EYE ティッセン・ボルネミッサ現代美術財団コレクションより」を観てきた。 ウィーンに拠点を置く、現代美術コレクションで高名なThyssen-Bornemisza Art Contemporaryのコレクションの展示である。タイトルは万華鏡だが、覗き込むというより、作品が作り出す空間に身を置くインスタレーションが展示の中心だ。 入場してすぐの空間にそびえるCerith Wyn Evansの作品、大量生産の蛍光灯で作られてながら、ギリシャ神殿風の荘厳さを感じさせる柱に、まず圧倒される。さらに、Carsten Höllerによる、観客が通り抜けることが出来る光の輪。Klaus Weberによる「ホメオパシー的に」希釈されたLSDが循環する噴水など、印象的な展示が続く。 なかでも感心したのは、以前、原美術館で観たJim Lambieの作品が、Jeppe Heinによる、人の動きを察知してゆらゆらと動く球体と組み合わせて展示されることで、新たな広がりを示していたことだ。また、Los Carpinterosの作品「凍結された惨事の習作」の後ろに回った時に感じた衝撃も忘れがたい。 ということで、現代美術が作る異空間を堪能できる展覧会だった。森美術館は、六本木ヒルズなんてチャラけた場所にある割には、オーディオ・ツアー用の器機が貸し出し無料など、なかなか良い美術館だと思う。ただ、チケットが、森タワーの展望台と共通になっているのは、いかがなものか。展望台無しで安くしてくれた方が嬉しいのである。逆に、展望台目当てで来た人が、ついでに美術館に立ち寄るケースも多いと思うが、今回の展示は、ぱっと見のインパクトが強い作品が多く、そうした「ついで」の人達にも、かなり楽しめるものだと思う。 店員教育と言えば、クレジットカードで支払いした時に、「大事なカードをお返しします」と言ってカードを返されることがあります。どうして、わざわざ「大事な」をつけるのか? 間違ってはいないけど、どうも違和感がある言い回しです。なぜか、ドラッグストア(それも、複数の系列)で言われることが多いのですが、あの業界にはそういう言葉遣いを教えるマニュアルが出回っているのかしらん? |