IN/OUT (2007.9.16)

ビデオカードの換装と、Vistaの再インストール、滞りなく完了。やはり、Radeonチップ搭載のビデオカードの方が良いなと感じるし(画質の印象は、多分に思い込み要素も強いとは思うけど)、OSのクリーン・インストールは、これまで色々と試行して溜まった垢を全部綺麗にできる感じで、精神衛生上、非常によろしい。始める前は面倒でも、今なら、趣味はウィンド ウズのクリーン・インストールと言ってしまいそうな勢いの今日この頃です。


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「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」07.09.15

三池崇史監督、話題の新作を観てきた。

日本の村を舞台にした西部劇。台詞は全編英語、という奇をてらった企画物だ。今の日本で、もっともパワフルな監督、三池崇史が、元ネタ "Django(邦題「続・荒野の用心棒」)" に黒澤明の「用心棒」をミックスし、マカロニ・ウェスタン魂への思い入れを込めた映画に仕上げている。もちろん、棺桶やガトリング砲といったジャンゴ小道具も完備。

中途半端な学生英語劇のような台詞回しは、最初は気になったが、観ているうちに、これだけ荒唐無稽な設定で、なまじ感情のこもった日本語台詞を聞かされるよりは、英語の方がましと思えてくる。ちなみに、トロント映画祭などで観たカナダ人や米国人の感想をWebで見つけたが、ネイティブの反応は否定的。彼らには聞き取りづらく、台詞には英語の字幕が付いていたとのこと。

ワンシーン、ワンシーンは、監督の才気を感じさせる鮮烈なイメージなのだが、一本の映画として通してみると、どうも辛い。この手の映画で2時間を超えちゃ駄目なんじゃないかなぁ。香川照之・石橋貴明らの笑いを狙った芝居も、寒い。こういう世界観自体は嫌いじゃないのだが、どうも、私と三池監督とは、リズム感が合わないようだ。この映画に出演もしているQuentin Tarantinoが"Grindhouse"で試みた、懐かしも血湧き肉躍るB級映画リスペクト企画と言えるだろうが、残念ながら、あのような興奮は覚えなかった。

ということで、やや期待はずれだったのだが、そんな中、圧倒的なかっこよさを見せつけたのが、桃井かおり。監督、贔屓しすぎだろう、と言いたくなるほど、彼女が目立つ映画だった。将来、Tarantino作品に抜擢されないかしらん?



これで、PC環境の刷新も一段落かと思ったのだけど、iTunes & iPodのカバーフロー表示をきれいにするため、スキャナが欲しくなってきてしまいました。矢野顕子の昔のアルバムって、iTunes Storeに無いから、アルバムアートワークが自動じゃ取得できないんだよなぁ…