IN/OUT (2006.10.8)

東京交通会館で開かれていた、趣味性の高い高級オーディオのフェア、「ハイエンドショウトウキョウ 2006」を覗いてきました。大昔には、少しはオーディオにハマりかけていたこともありましたが、今ではすっかりご無沙汰しているあの世界。いまだに、アナログLPレコードを、いかに良い音で再生するかを熱く追求し続ける人達。久しぶりに遭遇する、いかにもマニア然とした人々の集団を前に、もはや私の近寄れる所では無くなったなぁという思いが浮かんだ今日この頃です。


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豊洲でカヤ・トーストを食す。 (06.10.8)

シンガポールのカヤ・トースト屋、Ya Kun Kaya Toastの日本進出一号店が、ららぽーと豊洲に出来たと聞いて、早速行ってみた。

カヤ・トーストと言えば、シンガポール時代の休日ブランチの定番だった。しかし、日本ではカヤ・ジャムの入手が難しく、関内にある数少ない店に行ったり、何度か自作に挑戦したりもしたが、Ya Kunの味とは比較にならないものだった。それが、ついに本家の上陸である。味はどうなのか? そして、日本でもあの安っぽいプラスチック食器と汚いトレーを使っているのか?

有楽町線豊洲駅の地上に出ると、そこは、計画的に整備されつつある綺麗なニュータウンが広がる。オープンしたばかりと言うことで、ららぽーと豊洲は大混雑だ。東急ハンズやHMV、紀伊國屋書店などの大型店の他にも、インテリア関係の店が多かったり、インドネシア料理屋があったり、かなり私好みの商業施設が充実しているようだ。

目当ての、ヤクン・カヤ・トーストは、中庭に面した小さな店だった。店の雰囲気自体は悪くないが、まだノウハウが確立していないのか、店員の手際が非常に悪い。問題の食器は、さすがに小綺麗な物になっていた。ただ、半熟卵が清潔な紙容器に入っているのは良いが、すでに味付け済み、というのは納得がいかない。シンガポールの店のように、醤油と胡椒を各テーブルに置くと、店内のお洒落感が一気に半減する、という判断だろうか?

定番メニュー、カヤ・トーストと半熟卵、コンデンスミルク入りのコーヒーのセットを頼む。これで540円。ということは、シンガポールドルで8ドル。高っ!

使っているカヤ・ジャムが同じなのだから、味自体には大差が無いが、トーストの食感がいまいち。見ると、トーストを焼くのに電気トースターを使っている。シンガポールでは頑固に炭火焼きを貫いていたはずだ。あのカリカリ感は、やはり炭火じゃないと出ないのだろう。コーヒーも、甘さが上品になってしまっている。

ということで、期待が高かった分、がっかり感も大きかったのだが、とりあえず、カヤ・ジャムを買うことができる店が比較的近くに出来ただけでも良しとすべきだろう。果たして、日本に根付くのか、あまりヒットしないまま撤退してしまうのか、気になるところである。



最近のオーディオは、圧縮音楽などのお手軽系か、ホームシアター系が主流で、ピュア・オーディオは本当に一部の高級機しか残っていないという感じです。趣味として追求し続けるには、本当に情熱(と多少の財力)が必要なのでしょう。