IN/OUT (2005.5.15)

先週は香港出張。この数年間、毎年5〜6回のペースで通っていましたが、今回でとりあえず最後。いよいよ寂しさが募ってくる今日この頃です。


in最近のIN

SOHO → 蘭桂坊 (05.05.13)

香港最後の夕食は、SOHOで。ここは、中環(Central)にあるHollywood Roadの南側の地域。つまり、"South of Hollywood Rd."を略して"SOHO"と呼ぶようになったそうだ。ロンドンやニューヨークに同様の地名があるのは偶然(…ではなく、香港のデベロッパが、この語呂合わせを思いついたらしい)。

お洒落な飲食店に白人達が集まることで有名なこのエリアで選んだのは、ブラジル料理店。グルメ・ガイドのサイトによれば、なかなか良さげな雰囲気だったが、実際に行ってみると、他の客は見事に香港ギャルばかり。女性に人気の店なのは良いとして、白人比率ゼロ。SOHOっぽさは感じられない。料理の方は、テリヤキ風味の洋食という雰囲気で、これがブラジルなのか?という気もするが、私もブラジル料理が何たるかを熟知している訳ではないので、そうなのか、と言うしかない。少なくとも、コスト・パフォーマンスは悪くなかった。

続いて向かったのが、蘭桂坊(Lan Kwai Fong)。SOHOの近くにある、西洋風のパブやバーが軒を連ねているエリアで、白人達が大挙して押しかけている。白人がパブの前の路上で立ち飲みしている姿というのは、ヨーロッパだとそれなりに絵になると思うが、ここは香港。狭いエリアにパブが密集し、どの店も大音量の音楽を店の外まで響かせ、通りをぎっしり埋め尽くす大量の白人が立ち飲みしている様子は、絵になるどころの騒ぎではない。店の密集ぶりも、音楽の音量も、人の数も、全てが度を超して過剰なのだ。そして、この過剰さこそが、いかにも香港らしいと言えそうだ。ただし、集まっている人の8割以上が白人という感じで、香港人の姿は意外なほど少ない。この無国籍ぶりも、香港の一つの側面か。

蒸し暑いし、人の混み具合は半端じゃないし、音楽もうるさいが、一旦、身を落ち着かせてしまえば、居心地は悪くなく、立ち飲みでも気にならない。結局、三軒ほどpub‐crawling。

居心地の良さの一因は、ほとんどの店でかかっていたのが、最新流行の音楽ではなく、一昔前のロックやポップスだったということだ。そう、蘭桂坊は、決して最先端のお洒落スポットでは無いのだ。良く見ると、集まっている白人にトンガッた若者は皆無。皆、いまいち垢抜けない服装で、年齢層も高めのようだ。香港人となると、もっと悲しい状況で、垢抜けないどころか、はっきりとダサい人ばかりだ(もちろん、ネクタイをして、PCの入ったでかい鞄を持った私のダサさは際だっていただろうが…)。気の利いた若者は、別の場所にあるクラブに集まるのだろう。もっとも、ファッションに敏感な若者に混じって萎縮しながら隅っこで飲むよりは、ダサダサの白人と一緒に路上でのんびりと飲む蘭桂坊の方が、私には合っているので、これで無問題ではある。



in今週のお引越

不要品の処分を考える (05.05.15)

こちらのアパートは基本的に家具付きの物件なので、あまり大きな物の処分は無いのだが、日本に持って行く気のない物、PC作業用に買った机や電化製品などを取りまとめて、同僚にメールで知らせた。一応、希望購入価格を申告してもらって、高額申告者に譲るということにしたが、値段を吊り上げるつもりはないので、途中経過は公開しないでメールだけ受け付けている。超お気に入りの携帯電話 NOKIA 7280も泣く泣く出品。

この調子だと、会社が負担してくれる無料運送枠が大分余りそうだ。せっかくなので、バリ製などアジアン・テイストの家具を購入して日本に運んでしまおうかと考え、家具屋を何軒か覗いてみた。一式揃えるのは無理としても、コーヒー・テーブルなど小振りな物を買っておいて、あとは日本でそれに合わせたコーディネートで他の物を揃えるというのは、実際、多くの帰任者が実行している。日本で買えば高いだろうと思われる、良い感じの物がいくつもあったのだが、結局、断念。インテリア関係は苦手で、どうにも決断できない。東京にBarang Barangが出店してくれれば良いのになぁ。



片づけをしていて、改めて思ったのが、鞄の多さ。この機会に使用頻度の低い物は一気に処分しましたが、7年間、つくづく無駄遣いしていたなぁと反省も少々。