IN/OUT (2004.12.5)

雨が多く、比較的涼しい(と言っても、最高気温は30度を超えるけど)季節です。

屋外が涼しいのはありがたいのですが、オフィスやショッピング・モール、映画館などの中は、寒い。暑い時期でさえ冷房を効かせすぎなのに、外の気温が下がっても空調は最大出力で稼働しっぱなしのようです。シンガポール人同僚に聞いてみると、オン・オフはもちろん、こまめに温度調整なんかしたら機械が傷むと信じている人が少なくないようです。電気代が安いこともあり、「省エネ」意識は低いのです。


in最近のIN

シンガポール土産物事情 2004 (04.12.5)

来週の日本訪問に備え、お土産物を物色していた。

当地をパックツアーで訪れる人は、Scotts RoadにあるDFS Galleriaに連れて行かれることが多いだろう。かなり充実した大型店舗なので、時間が無い場合は、ここ一軒で十分に買い物ができると思う。ここでのお勧めは、シンガポール専用ボックス入りのGODIVAチョコレート。せっかくの高級ブランドイメージを台無しにする観光地仕様化粧箱が、好事家には喜ばれると思う。

DFSで売られている物の中で、最近、シンガポール観光局が力を入れているのが、チキンライス、バクテー、ラクサなどのローカル食調理セットだ。もらった人が調理しなければならないので、贈る人を選ぶが、うまく作れば、かなり美味しくできるらしい。

お菓子・スナック系だと、マーライオン・チョコレートの存在が大きい。日本では有名観光地には必ずご当地銘菓があるが、海外の観光地には意外にそういう物が無い。そんな中、マーライオン・チョコ。実に分かりやすい。

甘党じゃない人には、"Chili Prawn Rolls"。ビールのつまみにも最適。これは、DFSよりも、中華街にある「林志源」で買うことをお勧めする。

食べ物以外だと、Pewter(錫合金)製の花瓶やジョッキもあるが、重い。軽くてかさばらないものだとBatik(ロウケツ染めのジャワ更紗)の小物がある。本来はインドネシアが本場だが…。

もっとも、この辺の王道のお土産品は、Changi空港内の売店が非常に充実しているので、早めに空港に行きさえすれば、市内で買いそびれても大丈夫ではある。

シンガポールに住んだことがある人の大多数からリクエストされるのが、"Green Chili"の瓶詰めである。当地の中華料理屋で必ず出てくる、緑の唐辛子の酢漬けだ。これを小皿に取り、醤油に浸して、ご飯の合間に食べる。ビールのあてにする。焼きめしや麺にのせる。本当に癖になる味だが、シンガポール経験の無い人にいきなり渡すのは、喜ばれるかどうか、微妙なところだ。土産物屋には無く、買うなら普通のスーパーマーケットになる。同様に、シンガポール経験者に受けがよいのが、Kaya。パンに付けて食べるペーストで、スーパーでも普通に売られているが、やはり有名店、Ya Kun Kaya Toastで買いたいところである。

ちょっと高級感のある物は、Raffles Hotelのショッピング・アーケードで探すことが多い。ここのギフト・ショップの品揃えは、中々良いと思う。Rafflesのロゴ入り製品に有り難みを感じてくれる人に贈らないとつまらないのだが…。オリジナル・レシピのシンガポール・スリングの素なんかもある。

そのRaffles Hotelだが、年々、ショッピング・アーケードが充実する反面、高級ホテルとしての威厳が薄れているように思えるのが気になるところである。が、最近、ここを訪れる楽しみの一つが、SingArtだ。国名「シンガポール」の由来である"Singa = 獅子"をモチーフにしたチャリティ・プロジェクトで、59名のアーチストや有名人らが、同じ獅子の像にそれぞれの彩色・装飾を施した物が、市内の何カ所かに置かれている。Raffles Hotelはプロジェクトのスポンサーでもあり、敷地内に59体の内の18体がある。植民地時代の面影を残すホテル内のポップなライオン像が楽しい。このミニチュアもRafflesで売られているのだが、お土産物には難しいかな。Dick Leeファン(日本にもいるだろう)、Kit Chanファン(日本にもいるに違いない)、Kumarファン(日本にはいないか…)などには喜ばれるか?

あ、あと、インド人街でBollywoodスーパースターのポスターやカードというのも、極一部の人には受ける。



風通しをよくするためドアを開けっ放しにしている家が結構あります。これは、省エネ的には正しいのだけど、こちらのアパートの一般的な作りだと、ドアからすぐにリビング・ルームが丸見えです。前を通るこちらの方が気を遣ってしまいます。難しいところだ…

最近、隣に引っ越してきたインド系一家。何かのおまじないなのか、ドアの前には、チョークで描かれた怪しげな文様と、油の入った小皿。夜になると、この小皿に芯を浸して灯がともされます。彼らの文化に馴染んでない私からすると、ちょっと不気味です。知らない間に呪いをかけられていたらどうしよう、という気さえしましたが(大袈裟)、ここもまた、昼間はドアを開放しているお宅。ちらっと見えた室内は、至極普通で、一安心。

来週は、年末恒例コンサート観覧ツアー。次回更新は、再来週以降になります。