IN/OUT (2004.11.28) |
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当地で一番有名なバーと言えば、Raffles HotelのLong Barでしょう。有名カクテル、シンガポール・スリング(Singapore Sling)が考案されたバーです(ただし、Long Barのオリジナル・レシピは結構複雑で、一般には、他所でシンプルに改変された物が普及しています)。思いっきり縦長のジョッキに入ってくる"Long Beer"も人気だし、ピーナツの殻をそのまま床に捨てるという昔ながらのスタイルも、独特の雰囲気を醸し出しています。 と、こうやって言葉にしてみると、お洒落なバーのように聞こえます… 最近のINシンガポール観光地巡り 2004 (04.011.18 - 21)友人が東南アジア旅行の途中に立ち寄ったので、案内がてら久しぶりに当地の観光地巡りをすることができた。シンガポールの観光事情は確実に向上しているように思う。 ここ数年のシンガポール観光地の最も重要なアップグレードとしては、マーライオン(Merlion)の移転が挙げられる。元々の場所は、マーライオンの正面に無粋な橋が架けられたため、すっかり見晴らしが悪くなり、「世界三大がっかり」の名に恥じない状態になってしまっていた。それが、二年前、橋を越えて、海に面した場所に引っ越したのだ。周囲はきれいに整備され、背後にはFullerton Hotel、対岸にはEsplanade Theatres on the Bay。かつては故障しっぱなしだったポンプも修理され、常に勢いよく水を吐くようになり、写真写りがすっかりよくなった。さらに、船で正面から見ることができるようになったため、Duck Tourのようなアトラクションも登場した。この移転には、750万シンガポールドルの巨費が投じられたということだが、十分、効果は出ていると思う。シンガポール観光局の英断と言えるだろう。唯一心配なのは、少なからず存在するであろう、あえて「がっかり」を見に来た観光客を失望させることである。あ、あと、Duck Tourで「アヒル・ガーガー笛」をくれなくなっていたのが残念だ。 マーライオンと並び、シンガポール観光の目玉なのが、ナイト・サファリ(Night Safari)である。こちらも、着実に進化しているように感じた。見せ方に細かい改良が施されているように思えるし、動物ショー、"Creatures of the Night Show"は、以前より会場が広く見やすくなっている。15人以上の団体だと、カクテルと軽食付きの専用トラムに乗る、"Cocktail Safari Express"というイベントも利用できるらしい。動物をちゃんと見たい人には大きなお世話のサービスだろうが、既に何回も来ている私としては、一度は経験してみたいイベントである。また、今回は通常のトラムに乗ったので分からないのだが、後から聞いたところでは、以前はかなりたどたどしい日本語だった日本人向けトラムのアナウンスが、ちゃんとした日本語になっているらしい。 もっとも、ナイト・サファリ自体は、見る人を選ぶアトラクションだと思う。とりあえず話の種に一・二時間、と言う人には、暗い中に動物がぼんやり見えるだけのつまらない所かもしれない。今回は、目一杯おもしろがってくれる人と共に、19:30の開園前に食事を済ませ、開園したらすぐに"Creatures of the Night Show"の一回目(20:00〜)の席を取り、ショーの後でトラム → 徒歩コース完全踏破、という王道コースを堪能した。オオアリクイとスローロリスが見られなかったのが心残りだが、さすがに一人で通うのは気が引けるので、次にゲストを案内できるチャンスを熱望。 他にも何カ所か案内し、おいしい物も食べた。二・三日じゃ全然足りない充実した観光都市じゃないか、とすら思えるのは、シンガポールの実力か、はたまた、自分が慣れた・染まってしまったということか? あのRaffles Hotelのバーだから敷居が高いかと言うと大違い。実際には客の大半が観光客で、お上りさんの巣窟。決してお洒落な場所では無いのです。バンド演奏がやかましく(選曲もお洒落じゃないんだ、これが)、落ち着いて飲める雰囲気でもありません。 おじさんグループのテーブルにピンクのシンガポール・スリングのグラスがずらっと並んでいる様子や、Long Beerを飲む自分達の姿をデジタル・カメラで撮り合いして無邪気に笑っている白人男性など、見ている方が小っ恥ずかしくなるような光景を楽しみつつ、自分たちもミーハー観光客に徹するのが、このバーでの正しい飲み方ではないかと思われます。(観光客向けだけど小っ恥ずかしく無いホテル・バーなら、FullertonのPost Barの方が良いかも) |