IN/OUT (2004.5.9)

今週後半は、金曜日の会議に合わせての日本出張でした。帰りを日曜にして土曜日は丸一日フリーにしようとたくらんでいたのに、日本ではゴールデンウィークの振替で出勤日。当然のように、土曜も会社に顔を出す羽目に…。こんなはずじゃ無かったのになぁ。


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Kris World往復四作品 (04.5.6&9)

シンガポール航空の機内エンターテインメント・システム、Kris Worldは、映画、音楽とも、豊富なコンテンツをオン・デマンドで視聴可能という優れたものだ。操作性その他で細かい不満はあるが、複数のアルバムの中から好きな曲だけを選んで、マイ・プレイ・リストを作成できる機能や、映画の途中でポーズをかけることができるところなど、かなり使い勝手が良い。

今月は、映画のメニューに、「The Lord of the Rings = 指輪物語三部作」がすべてライン・アップされていた。日本までは6時間半ほどのフライト。三部作全編で9時間かかるが、往復を使えば、最初から最後まで見ることが可能だ。普段、機内では映画は見ず、もっぱら音楽を聴いているのだが、今回は夜行便で無かったたこともあり、これを見通すことにした。

どれも一回ずつしか見ていなかったので、二度目の鑑賞で細部が明らかになったり、新しい発見があるのが嬉しい。日本語字幕無しだと最低二回は見ないと、キャッチできないところが多く残ってしまうと実感。そして、この作品の見事な構成と圧倒的なスケールに改めて感心する(と同時に、Liv Tylerの扱いに対する疑問も膨らんだが)。

しかし、これは予想以上の苦行でもあった。あの壮大な物語を、小さな液晶画面で見つづけるのは疲れる。非常に疲れる。大河ドラマ然とした映画のテンポは、機内で見るのにあまり向いていないような気もする。5時間を過ぎた頃になると、何かの荒行を続けているような気になってきた。どのような境地に到達するための修行なのか分からないが…。とにかく、行きで前二作("The Fellowship of the Ring"のラスト近くが、機材の不調のせいなのか途切れてしまったが)。帰りに"The Return of the King"で、完走。

帰りのフライトでは勢いで、あの感動作Big Fishも見た。これも二度目の鑑賞だったが、今回も涙出まくり。隣のおじさんに怪訝な顔をされつつも、乾燥した機内で酷使したドライ・アイには、良い水分補給だった。



日本行きの機内で、食事の後に配られたアイスクリームが、雪見大福(のバッタ物)でした。日本人には馴染みでも、これを国際線の機内で出すのはどうなんだろう?隣に座っていた白人も、その隣のインド系の人も、餅の表面を必死にスプーンで引っ掻いては、首をかしげています。せめて、アイス最中の方が外見で分かりやすいと思うのですが…