IN/OUT (2003.10.5) |
|
Orchard Road、高島屋の向かいのショッピング・ビル、Paragonの拡張工事が完了し、賑わっています。隣にあったビルを解体して、Paragon Extensionの建築が始まってから、完成するまで、あっという間だったという印象があります。耐震基準が日本よりも緩いということがあるのか、とにかくこちらのビルは建つのが早いのです。 最近のIN「QB House」を誉める (03.10.5)以前書いた、10分仕上げで10ドルの格安美容院「QB House」を、ついに試してみた。忙しくて時間が無い、でも、髪が伸びて鬱陶しい。というときに、10分で完了するという魅力は、やはり大きい。 Bugisに開店してから半年足らずの内に、私が知っているだけでも、OrchardとCity Linkにも店舗を増やしている。どの店も、いつも満席状態のようだ。今回は、City Hall近くの地下街、City Linkにある店を試すことにした。 レジの手間すら省くために、自動販売機で食券ならぬ理髪券を購入するシステムになっている。美容師は三人。私の前に3人ほど先客がいたのだが、さすが10分仕上げを謳っているだけに、すぐに順番が回ってきた。短時間で済ませるためか、ハサミの入れ方に全く逡巡が感じられないような気がする。ちゃっちゃと切って、最後に洗髪代わりに、掃除機のホース状のもので、切りかすなどを吸い込んで終了。ほんとに10分。 元々が、当地の一般的美容院の腕前には信頼を置いてないため、比較基準がはなはだ低いのだが、とにかくも、これまで行っていた25ドル〜35ドルぐらいする美容院に比べて、仕上がりに見劣りすることは無い。強いて言えば、肩を揉んでくれるサービスが無いのが寂しいぐらいか。それで差額が15ドル以上と考えると、今後もQB Houseを利用することになるかもしれない。 最近のOUT「新ばし」に落胆する (03.10.5)さて、Paragon Extensionの地下にできた蕎麦屋「新ばし」に行ってみた。シンガポール日本商工会議所の会員企業宛に、開店の挨拶と共に、店を紹介する小冊子が届いたのだ。蕎麦についての蘊蓄満載で、日本で受け取ったなら、鼻持ちならないと敬遠してしまいそうなスノッブな冊子なのだが、そこは異国の地。とりあえず行ってみることにした。 人通りの多いショッピング・ビルの地下にあり、店頭で蕎麦打ちの実演をしているため、店の前には人だかりができていて、店内にもシンガポール人が多い。良く言えば開放的な、あまり落ち着いた感じのしない店内だが、その分、入りやすいということだろう。むやみに敷居を高くしないというのは、海外の蕎麦屋の佇まいとして正解かもしれない。 メニューは本格派らしく、蕎麦屋ならではのつまみが並んでいる。まずは蕎麦味噌と鴨塩で日本酒をいただく。うまい。続いて、もり蕎麦。タスマニア産の蕎麦粉を石臼で挽いたものを使っているらしい。これも、なかなか結構(と言えるほど、蕎麦にうるさい訳じゃないけど…)。つゆがおいしい。 味だけなく、当然、値段も日本並みで、当地にあっては割高感があるが、なかなか良い店だと思う。日本でやるには、いささか照れもある「蕎麦屋で一杯」が、気楽に出来るのも異国の良いところだ。 …と、先週の日曜日に行った時点では、とても好印象だったのである。しかし、その後、驚愕の事実が判明。なんと、予想以上の客が来て蕎麦粉が足りなくなったということで、昼の2時半〜6時までは、甘味処として営業。蕎麦は出さない。ということになったそうだ。東海林さだお氏が「蕎麦屋で一杯(「トンカツの丸かじり」収録)」で『結局午後三時から五時まで、というのが粋タイムということになるだろう。』と書かれている、まさにその時間帯である。何だかなぁ。肝心のとこで詰めが甘いというか、全然駄目じゃん。 ビルと同様、高速道路の高架も、あっという間に建設されてしまいます。これも、耐震基準が緩いのか、橋脚がかなり華奢に見えるのです。その細い一本でこの幅を支えるか? とツッコミたくなるほど華奢。結構、怖いです。 |