IN/OUT (2003.5.18)

Bugisの地下にオープンした、10ドル&10分を売り文句にした理髪店が人気を集めています。オーナーは在星日本人。日本の大衆理容のノウハウを取り入れながらも、若い人でも抵抗無く入れるような小綺麗な店づくりにしたのが、なかなかのビジネス・センスだと思います。因みに、チェーン展開している一般的な美容院が、カットとシャンプーで25ドル〜35ドル程度の値段。あまりきれいとは言えないような床屋でもっと安いところもありますが、そうしたところは客層が限られそうな気がします。

結果、値段の安さ、10分で終わるという手軽さ、店のきれいさが相まって、いつも行列ができる繁盛ぶりです。意外なことに、客のほとんどが若い女性。衣服や化粧、髪型など、あまりお金や手間をかけない人が多いからなぁ。


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"The Matrix Reloaded" (03.05.16)

The Matrixの続編を観てきた。

ストーリーが長く込み入っている上に、三部作の二作目の宿命だろうか(Star Wars: Episode V - The Empire Strikes Back や、Star Wars: Episode II - Attack of the Clones がそうだったように)、いまいち、どこがクライマックスか分からないまま「つづく…」となってしまうのが、ちょっと不完全燃焼だ。前作が、アニメチックなお話を勢いに任せて押し切ったのに比べると、ちょっとリズムが悪いような気がする。説明的なシーンが、ずいぶんと間延びして感じられのは、あるいは、セリフを100%キャッチできていないからだろうか。もっとも、この映画にストーリーや人物描写の深みは求めていないわけで、こちらの度肝を抜いてくれる映像を見せてくれればそれで良いのである。

前作のラストで、覚醒してしまったため、Keanu Reevesが初めから強い強い。スーパーマンより、確実に強い。長めのアクション・シーンを緊張感を持たせたまま見せつける演出力は大したものだが、観客がハラハラしないほど強すぎる主人公というのは問題かもしれない。一方、公開前から話題になっていた高速道路のシーンは文句なし。これほどスピード感溢れるカーチェイスは初めてだ。アイディアも特殊効果もてんこ盛り。ここだけで、もう、お腹一杯。十分満足。

本編が終わり、長いエンドクレジットの後に、次作"The Matrix Revolutions"の予告編が上映されたのだが、現時点では、目新しい映像が見あたらなかったのが、若干の不安である。失速ぎりぎりのところを、高速道路のシーンで持ちこたえたという印象の二作目だっただけに、三作目では、さらに観客をびっくりさせる映像を期待したいのだが、どうなることか。



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Asian Civilisations Museum (03.05.18)

先週のSingapore Art Museumに続いて、今週はAsian Civilisations Museumに行ってみた。料金は、やはり定価3ドルのところ、今なら1.5ドル。Art Museumがカソリック系の学校の建物を利用しているのに対し、こちらは、元は華人の学校の建物だったそうだ。

アジア文明博物館と名前は大仰だが、規模は小さく、中国と東南アジアが主体の展示内容は、看板倒れという気がする。中心となるのは、Peranakan = 東南アジアに渡った華僑による中国文化と東南アジア文化が融合した様式、の衣装や銀器などで、多少の物珍しさはあるが、博物館の展示物としては力不足だと感じた。これなら、ちょっとした古道具屋の方が、おもしろい物が見つかるのでは、という気もする。

観光の合間の時間潰しに入ってみる、という目的でも、あまり外国人観光客にはお勧めできないというのが正直なところだ。しかし、館内には、シンガポール人の観客がそれなりに訪れていた。地元の人にとっては、自分たちの文化のルーツに思いをはせるという意味があるのだろうか。



普段行っている美容院の、電気バリカンでのぞんざいな仕上げには不満が多く、いっそ、10ドル10分に行ってしまおうか、と考えたのですが、踏ん切り付かず。

そんな時、近くのショッピング・モールに新しくオープンした美容院が、"Tokyo guy's style. The latest looks from Japan for the cool guy" と掲示しているのを見て、試してみることに。今ならプロモーションで20ドル。うーん、仕上がりが、トーキョー・クール・ガイ と言えるものだったかは、もごもご。