IN/OUT (2003.1.27)

先週は、気温30度のシンガポールから、20度弱の香港を経由して、真冬の東京へ。


in最近のIN

名店を巡る (03.01.19-26)

仕事での訪日は久しぶりだった。そのため、ウィークデイの夕食は会社関係の人とご一緒することが多かったが、食事後は二晩続けて、一人、吉祥寺のSeina Cafeへ行ってきた。飲酒後にチーズケーキを食べるという高カロリーな夜にはなったが、相変わらず居心地の良いカフェだ。厚かましくもリクエストして、一夜目は、"Home Girl Journey"。二夜目は"Piano Nightly"と"ト・キ・メ・キ"を全曲聴いて和む。以前にも書いたが、ここは、BGMが矢野顕子オンリーなのである。開店してから一年半以上、そのこだわりを通しているマスターは、相当な意志の強さだと感じ入る。店の内装やメニューに対するこだわり等も徹底しているようで、それが、この居心地の良さを生み出しているのだろう。

土曜日は、一日フリー。もっぱら飲食メインで過ごす。
昼食は、当初、新名所「丸ビル」で、と思っていたのだが、どのレストランも長蛇の列か、予約客だけで一杯という状態。客層を見るに、お上りさんパワー炸裂という感じだ。こちとら東南アジアから来た筋金入りのお上りさんでぃ、と威張ったところで、入れない店には入れない。で、予定を変更し、人形町の老舗洋食屋「芳味亭」へ。洋食屋らしくない古い木造2階建ての中は、畳敷きの部屋に食卓が並んでいる。それも、大広間ではなく、普通の家の和室並の広さの部屋がいくつもあるので、店というより、人の家で食事を振る舞われているような感じだ。客は皆、相席状態。昔ながらの洋食メニューの中から、ポーク・チャップを注文。懐かしのケチャップ味で私の好みである。店の雰囲気をどう値付けするるかで、人によってコスト・パフォーマンスの評価は大きく変わるかもしれない。

その後、人形町の、やはり昔懐かしい佇まいの喫茶店でコーヒー。しっかりした酸味のある味わい深いコーヒーで嬉しくなる。その時点では、ぼーっとした私は気づいていなかったのだが、どうやら「喫茶去 快生軒」なる有名店だったようだ。うぅむ。人形町は初めてだったのだが、なかなか探訪しがいのありそうな町だ。

夕方には、「Mariage frères」でお茶をして、本日のメイン・イベント、銀座で寿司。「新富寿司」へGo。分不相応な散財だが、さらに身の程知らずな暴言を吐くなら、白身系がいまいち私の好みに合わないかも。それでも、煮蛤と中トロのおいしさで、万事OK。おいしゅうございました。

分不相応ついでに、食後は「Four Seasons Hotel 丸の内 東京」のバーへ。ここに数日滞在できれば、非常に豊かな時間を過ごせるだろうなぁと思わせる雰囲気と、従業員の接客態度が素晴らしい。が、宿泊するにはお値段も素晴らし過ぎそうである…

ということで、非常に満足度の高い日本の休日となった。センスの良い店を教えてくれた人々にも感謝である。



Happyな気分のまま、日曜日、成田空港に向かったのだけど、帰りの飛行機が機材故障で二時間遅れ。例えば夕方4時の到着予定が6時になるような遅れならともかく、23時帰宅予定が01時になってしまったのは、いささか辛かったっす。

来週はChinese New Yearの休暇に合わせ、旅行を予定。次の更新は当分先になりそうです。