IN/OUT (2001.6.10)


シンガポールの薬局では、当たり前ですが、シンガポール当局に認可されている薬しか売られていない訳で、日本の市販薬を入手することはできません。もっとも、別に常用している薬が有るわけじゃないので、それほど不自由はしないのですが(なぜか、サロンパスだけは、久光製薬製の本物がちゃんと売られているのが嬉しい)。ただし、日本では豊富な種類があり、ほとんど嗜好品と化しているような目薬に関しては、当地の品揃えは、大いに不満。


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iPAQ熱継続中 (01.6.10)

iPAQ Pocket PC、相変わらず、マイ・ブームは続いている。

実際に使ってみて実感したのだが、PDAって、所詮は隙間商品だ。客観的に見れば、いまいちの画面解像度、いまいちのバッテリーの持ち、いまいちのマシン・パワー、と、全てにいまいち感がつきまとうスペックだと思う。携帯用情報機器は、高性能化が進み続けるノートPCと携帯電話が主役であって、PDAはその狭間の、決してメインストリームにはなり得ない商品ではないだろうか。

しかしながら、個人的には、いじり甲斐のあるマシンだ。Windows 98/Me/2000系に比べると、Pocket PC用のソフトウェアや周辺機器、あるいは情報を伝える雑誌やサイトなどが圧倒的に少ないのだが、逆に、だからこそ、色々と調べて回る楽しみがある。いまいちマイナー感の漂う機械をカスタマイズしていくこの感覚は、かつて、NECが支配していた日本のPC市場に、いわゆる「DOS/V機」が登場した直後のことを思い出させる。あの時は、すぐさまIBMのPCを買ったんだよなぁ。日本製に良いものがなく、結局、インストールするソフトウェアの多くが、米国製のオンライン・ソフトになってしまう、というのも当時と同じだ。ただ、今は、WWWのおかげで、米国の情報や商品を入手するのが非常に容易になっている。で、余計に楽しい。

それにしても、海外の通販サイトでは、世界中に配送OKが普通なのに、日本の通販サイトは国内しか配送しないところばかりだ。結局、米国のサイトばかり見て回っている今日この頃である。



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That's Kit / Concert 2001 (01.6.9)

シンガポール出身の、国民的人気者、Kit Chan陳潔儀。リンク先を閲覧するには繁体字フォントが必要)のコンサート、THAT'S KIT / CONCERT 2001(就是 陳潔儀 2001 演唱会)を見てきた。

会場はSingapore Indoor Stadium。例によって、フロアの中央にステージが設けられ、観客席が360度取り囲むようになっている。私の席は、正面向かって右サイドの前から3列目。SISTICのメールサーピスを受けるようになってから、早いタイミングで申し込みでき、良い席を取れる確率が上がったみたいだ。場内の売店で、客席で振るための蛍光スティックと、指笛が鳴らせない人もこれで大丈夫=ホイッスル、が売られている、というのが、いかにもアイドル系のコンサートらしい。お客さん達も、欧米系のミュージシャンのコンサートに来る人達に比べると、格段にお洒落指数が低かったりする。

Kit嬢は、歌もうまいし、声量もある。曲は、いかにも中華系住民が好きそうな分かりやすいバラ一ド調のものが多いが、その合間には、インド風やロック調、ラテン系など、色々とバラエテイに富んだナンバーも披露。ダンスもそつなくこなしている。アイディアを凝らした振り付けや演出もある。MCがMandarinなので、何を言っているのか分からないのだが、場内の受けも良い(もっとも、さすがシンガポール人。喋っている途中で、英語になっていることも多かったが)。と、目立った欠点は無いのだが、いまいち盛り上がれない。Mandarinが理解できないせいもあるのだろうが、どうも、響いてくるものが無い。歌はうまいのだが、表現力にいまいち欠けているような気がする。もちろん、最近続いた、Lee RitenourやThe Chieftains、矢野顕子のような、音楽の喜びを深く味わうタイプのコンサートとは、まったく違うジャンルのイベントとして捉えるべきとは分かっているのだが。せめて、アップテンポな曲で立ち上がることができれば、もう少し楽しめそうなものだが、シンガポールでは無理な相談だ。以前見た、Sammi Chengのコンサートに比べても、訴求力が弱く、Kit嬢のファンの人が、実際に目の前で動く彼女を見るためのイベントという感じだった。

ということで、はなはだ不完全燃焼感の強い公演だったのだが、アンコールの最後で、ステージ上のダンサーが客席に向かって投げた蛍光スティックを、ナイス・キャッチしてしまった。図らずも、最後の曲は蛍光スティックを振りながら聞く羽目に。



あと、薬じゃないんだけれど、日本製の歯ブラシが売られていないのも、つらい。こっちのは、ヘッドの大きなものばかりで、私の好みじゃない。歯ブラシのような利幅の低いものを輸入するのは、効率が悪いだろうから、しかたないとは思いますが。