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一番近所にある映画館は、徒歩5分ぐらいの駅前ビル。最終上映開始が9時台。週末なら12時台、と、便利なのですが、音響がよろしくないのが玉に瑕。こちらの人って、音質に対する拘りが少ないというか、いわゆるドンシャリ型の音響が気にならない人が多いようです。
最近のIN
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少し昔のフランスの小村を舞台にした映画。受賞は逃したが、先日のアカデミー賞では、作品賞、主演女優賞、助演女優賞、脚色賞、作曲賞にノミネートされていた。閉鎖的な田舎にふらりと現れたミステリアスな女性が、食べ物(タイトル通り、チョコレート)を通して人々に幸せをもたらす、という内容で、「バベットの晩餐会」を思い出したが、味わいはかなり違う。
主演のJuliette Binocheは、CNNのインタビューで、この作品のことをコメディーだと言っていたが、戯画化された登場人物が出てくることを除けば、それほど笑いの要素は強くなく、ファンタジーと言った方が良い内容だろう。お菓子の中でもチョコレートは、単純に甘いだけじゃなく、ちょっと魔法めいた魅力を持っていると思う。それを活かした設定になっている訳だ。で、ストーリーも、チョコレート同様、大甘。しかし、甘さだけでない魅力があるのも、チョコレートと同じ。
Johnny DeppやCarrie-Anne Mossなど、脇役陣の好演が光っている。特にJudi Denchは、さすがに上手いなぁ、と感心。さらに、Juliette Binocheの娘を演じていたのは、Victoire Thivisol。あの「ポネット」の女の子だったことに後から気がついた。まだ9才だけど、ちゃんと英語の映画にも出演できるんだな。ハリウッドの垢にはまみれてもらいたくないものである。
最近のOut
"Snatch" (01.3.31)
世界一の逆玉、としても有名になってしまったGuy Ritchie監督の新作。評判になった、"Lock, Stock and Two Smoking Barrels"は見そびれたので、これが監督作初見である。
いかにもMTV出身らしいアップ・テンポで切れ味のある映像と、イギリス人らしい色調、そして諧謔。前評判通りだ。凡百のMTV上がりの監督にありがちな、アップテンポというより騒々しいだけの演出とは一線を画す、趣味の良さが感じられる絵作りである。趣味の良さといえば、音楽の使い方もなかなかのものだと思う。
よく練られた話だし、癖のある登場人物のさばき方も上手いとは思うのだけど、ストーリー自体には、あまりのめり込めなかった。一つには、セリフをキャッチするのが、私にはいささか厳しかったこと(Brad Pittが喋る訛のきついセリフは、英国人ですら理解しにくかったらしいが < 負け惜しみ)。そして、いつも以上に映画館の冷房がきつく、寒さに耐えながらの鑑賞だったことが原因だと思われる。そのうち、暖かいところで、字幕付きで再見させていただきたい。
町の中心部にある映画館の方が、スクリーンが大きく、音響もましなところが多いので、結局、週末、そっちの方へ足を延ばすことが多くなるのですが、週末といえば、足裏マッサージ屋にも行きたい。マッサージ屋に行くなら、半ズボンをはいて行きたい。が、半ズボンだと、映画館の寒さが堪える。と、毎週のように悩んでいたりする訳です。
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