引越し準備もそろそろ佳境に入ってきて、テレビもガスレンジも電子レンジも鍋・食器も無い生活になってしまいました。ノートPC用外付けCD-ROMドライブを使って音楽をかけるか、ウェブにつなげるぐらいしか、気分転換ができない........いや、気分転換じゃなくて、残った荷物の整理と部屋の片付けをしなくちゃいけないんだな。どうも、この期に及んでも、つい現実逃避してしまうというのは、我ながら困ったものです。
- さすがプロ (98.4.25)
- 引越し荷物の運び出し。いわゆる「おまかせパック」というサービスを頼んだのだが、本当にこちらは何もしなくて、運送屋が効率良く梱包してくれる。その手際の良さには感服するし、運ぶものには傷ひとつつけないぞ、という丁寧さにも頭が下がる。自分で梱包したのでは、ああはいかない。もっとも、プチプチシート(エアキャップだっけ、正式名称は)やダンボールその他の梱包資材を、あれだけ潤沢に使うというのは、ちょっともったいない気もする。
おまかせパックで気をつけるべきは、「恥ずかしいもの」は、前もって自分で箱詰めしておくべき、ということである。矢野顕子さんの記事が掲載されているという理由で購入したOliveなどの女性雑誌がいっぱい出てきたときは、思わず言い訳しそうになってしまった。
- 「ポネット」 (98.4.26)
- ベネチア映画祭で4歳の女の子が主演女優賞を取ったということで話題になった映画。ストーリー展開にもうひとつ工夫が欲しいところではあったが、ラストシーンでは、不覚にも涙が。
この映画で特筆すべきは、徹頭徹尾「子供の視点」にこだわっているということだろう。そのため、子役の名演技でとりあえず涙腺を刺激しておこう、という安直なお涙頂戴映画とは一線を画する出来になっている。大人達が語る「神」や「イエス」や「人の死」に対する説明が、その場しのぎに自分の都合の良い解釈をしているだけに聞こえるのは、私がすっかり4才児に感情移入していたからなのか、あるいは、カトリックの素養が無いからか?
それにしても、ファッション・センスといい、恋の駆け引きといい、フランス人って奴は、幼児の頃から侮れないのである。
- 所詮、歌舞伎町か (98.4.21)
- 歌舞伎町にある「南風」なる沖縄料理屋へ行く。初めて食べる沖縄料理は、和食とも中華とも違う親しみやすい味で気に入ったのだが、店の雰囲気がちょっと....
雑誌で見て今回はじめて来たと我々が説明すると、店員のおばちゃんが「有名だからねぇ、この店は。店主が、昔"キーハンター"や"大江戸捜査網"に出ていた女優なのよ」と、脇役専門の、マイナー女優の名前を自慢し始めた。その時からいやな予感はしたのだが..。その後も、店員のおばちゃん達は、どんどん話し掛けてくる。ついには、自分達もビールを飲み始める.....。合間には、おばちゃん達による沖縄民謡の披露もあって、それはそれで良かったのだが、ごく普通のカラオケも行われたりして、店のコンセプトが良く分からない。
結局、店の人と打ち解けられると"はまる"のだろうが、合わない人にはちょっと辛い雰囲気であり、友人との会話目当ての食事には不向きだった。値段も高い。もっとも、文句をたれている割には、しっかり「ユニコーン」の曲を歌いまくって、演歌を歌っていたおじさん達を帰らせてしまった我々ではあったが.....
- 「エイリアン 4」 (98.4.25)
- 一作目の印象が強烈なので、ついつい観てしまうエイリアン・シリーズだが、二作目以降はいつもがっかりさせられてしまう。今回は、監督があのジャン=ピエール・ジュネということで期待したのだが。
映像自体は、さすがにジュネ監督。ハリウッドのメジャー映画でここまでやるか? というぐらいの内臓グチュグチュ系の、凝りまくった絵を見せてくれる。一作目の、ギーガー画伯の設定にあった「繭」を巧みに映像化してくれたのも嬉しいところである。
しかし、問題はストーリーが「無いに等しい」という点。後半は一作目の焼き直しのようなもんだし、エイリアンは、「ザ・フライ」みたいなことになっちゃうし。せっかく、シガニー・ウィーバーとウィノナ・ライダーという新旧二大性格きつそう女優に、「エイリアンと人間の融合した怪物」と「ロボット」という、面白い役割をあてがっているのに、彼女らの行動原理がいまいち、きちんと説明されていないため、設定が活きてこない。取ってつけたようなラストも興ざめ。まぁ、次回作の舞台を地球にするための伏線なのだろうが。
それにしても、エンターテインメント映画や小説における、「遺伝子」だの「クローン」だのの扱いって、なんであんなにいい加減なのか?
- 手続諸々
- 市役所で転出届。海外に引っ越す場合も、手続きはきわめて簡単に済み、何も裏づけ資料とかは要求されない。これで、地方税とか取られなくなるのだが、こんなに簡単で良いのか、こっちが心配になってしまう。
市の水道局へ引越しの連絡
ガス会社へ引越しの連絡
郵便局で、転居後の郵便物の実家への転送を依頼
NTTで、休止の手続き。解約してしまうと、今度帰国したときに、また加入権の手続きをやり直さなくてはならないので、最長10年間まで可能だという休止扱いにしてもらう。
- 運送屋による搬出、そのいち
- 実家と同僚の家に荷物を運び出す。実家へは、本やビデオなど。同僚宅には、書棚、下駄箱、キッチンワゴン、台所用品、アイロン、テレビ、テレビ台などなど。午前中に搬出を終え、午後は同僚の家にさらに何人か集合し、それぞれ欲しいものを持っていってもらう。
通常は、時間のかかる船便の荷物を前もって搬出し、それから航空便・国内、と運送するそうなのだが、私の場合、向こうで住むアパートを、向こうに行ってから自分で探さなければならないため、当分はホテル暮らし。前もって船便や航空便を送っても無駄なので、それは最後に回して、先に国内向け荷物を片付けた。
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