IN/OUT (2001.3.18) | ||||||
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自宅と駅の途中、小学校の前に住み着いている黒猫がいる。 最初に出会った頃はまだ子猫で、ミャアミャア鳴きながら、行き交う人の足にすり寄っては餌をねだっていた。自力で餌を探すよりも、人間に甘えて生きていくことを選んでいるらしい。確かにルックスの良い猫ではある。しかし、子猫の時分からそういう態度で良いのか、と憤りつつも、やはり、自分の足下に寄ってこられると、ポケットに竹輪でも入ってればなぁ、と思ったりしていた。 今では、すっかり大きくなり、誰彼なしに餌をねだる、ということは無くなった。自立の道へ更正したわけではなく、毎朝、餌を運んでくれるおばちゃんが現れたのだ。朝の通勤時が、ちょうどおばちゃんの給餌タイムと重なっていて、キャットフードをビニール袋に入れて持ってくるマレー系おばちゃんと、激しく尻尾を振りつつ彼女を迎える黒猫の姿を、ほとんど毎日目にしている。微笑ましくもあるのだが、ルックスと愛想だけで世の中を渡っている黒猫に、一度説教してやりたい、とも思う。猫をひがむのも大人げないのだが。 最近のIN
鳩など、野鳥に餌を与えるのは、罰金の対象と聞いたことがあるので、恐らく、野良猫に餌をあげているおばちゃんも、見つかれば罰せられるのだと思います。例によって、細かいことまで口うるさい国家ではあるけど、日本の都会の鳩事情を考えれば、悪法とも言えないという気がします。 Bukit Timahの自然保護区には野生の猿が住んでいるのですが、そこの遊歩道には「猿に餌を与えるのは罰金の対象」という旨の立て看板があるそうです。そこに書かれた罰金の額、10,000ドル(1シンガポール・ドル=65〜70円)。うーん、そこまで重罪か? |