先週も書いたNHK国際放送でのオリンピックの扱いですが、本格的に競技が開始された今週からは、番組の特別編成がさらに強化されました。

通常は、日本と同時放送しているレギュラーのニュース番組が、一時間遅れの放送になっているのです。例えば、「ニュース10」なら、普通、日本の夜十時と同時刻、一時間の時差がある当地では夜九時から放送されています。これが、オリンピック期間中は、当地の夜十時からの放送になっています。一時間、ドラマの再放送を挿入しておいて、その間に日本側では放送された番組を編集している訳です。で、一時間遅れで国際放送で流されるのは、オリンピック関連の部分がごっそりカットされ、わずか20分番組になってしまった「ニュース10」という次第。ほとんどのレギュラーニュース番組が、この時間差編集方式。姑息なんだか賢いんだか。

最近のOut

健康診断　 （00.9.23）

勤務先（日本本社）から、年に一度義務づけられている健康診断に行ってきた。

診療所のある日本人会の会館は、とても立派である。2,200人が通うという当地の日本人学校（小・中学校）は、この日本人会が経営する「私立校」なのだ。子供のいる日本人家庭は、必然的に日本人会に入会することになり、きっと、相当に潤っているのだろう。

昨年同様、怪しい日本語を喋るレントゲン技師に苦笑させられつつ、検査を受ける。他社の駐在員も同様の制度があるのだろう。健康診断を受けに来ている人が多く、検査と検査のインターバルがかなり長いのだが、その間、待合室に置いてある日本の雑誌を読めるのが、逆にありがたい。しかしながら、日頃の不摂生ぶりを突きつけられるような検査結果には、困ったものである。

「Bless the Child」　 （00.9.24）

Kim Basinger女史主演の、オカルト映画。

カソリックの世界観を軸に据え、神に祝福された力を持った女の子が鍵を握る、というストーリーは「逆Omen」という感じ。しかし、物語に捻りも意外性も無いし、演出も凡庸。この題材なら、もっともっと怖い映画にできそうなものだが。

唯一の見どころは、Christina Ricci嬢。すでに若手女優としてはかなりの知名度と実績がありながら、ここでは、ちょい役。しかも、並の可愛い子ちゃん女優なら断りそうな、しかし、彼女のコアなファンなら大喜び間違いなしの、ダークな役での登場。つくづく、自分の出し方をよく心得ている女優だと思う。

とは言え、彼女のがんばりだけでは救いようのない映画だったのである。残念。

サッカーの日米戦ぐらいは、こちらの放送局でも放映しているかと期待してチャンネルを回すと、確かにサッカーの中継をやっている。しかし、同時刻にここで放送されていたのは、オリンピックではなく、England Premier Leagueの、Manchester United vs Chelsea戦でした。仕方ないので、「ほぼ日」の小判鮫ラジオ中継と、いくつかの新聞社のサイトの速報を見ながらの、ネット観戦となりました。

インターネットの発達は素晴らしいんだけど、負けちゃったんじゃしょうがないやね。