IN/OUT1999/9/12


日本から出張者が来ると、飛行機の中などで読んだ雑誌や文庫本をお土産代わりに置いていってくれることがよくあります。日本書籍を扱う本屋が多いとはいっても、値段が日本の1.5〜2倍するので、ありがたいことではあります。

そういう訳で、日本にいるときは読んだことがなかった、松本清張、逢坂剛、内田康夫あたりの小説を立て続けに読んだのですが、いやぁ、驚きました。こういう世界があったんだなぁ、という感じで。

まぁ、松本清張なんかは、ほぼ先入観通りの物語で、なるほどな、という感じもしたのですが、内田康夫 & 浅見光彦ファンの方、ごめんなさい。これ、真面目に書いてるとは思えないんですけど........。売れてるんですよねぇ????


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"ANACONDA" & "MIMIC"  (99.9.12)
と言うわけで、先週の頭でっかちのサメに続いて、今週は「ANACONDA」、さらに「MIMIC」のDVDを購入し、ぶっ通しで見てしまった。かたや、大蛇、かたやゴキブリの突然変異が、人を襲う、という素敵な設定の映画である。既に公開されてから随分時間が経っているのだが、どちらも公開時に見とけば良かった、と思う出来の良さだった。

と言っても、両作品の目指すところは大分違うようだ。「ANACONDA」の方は、B級といわれようが、とにかく娯楽に徹しよう、という、開き直ったかのような勢いがある。展開はお約束通りだけど、Jon Voightの悪役振りも、Jennifer Lopezのサービス・ショットも、観客が見たがるものは全てお見せしましょう、という、てんこ盛り精神が嬉しい。

一方、「MIMIC」の方は、人に擬態したゴキブリの変異体、という、もろB級ノリの設定でありながら、製作者は本気で「ALIEN」ばりの大作を目指したようだ。映像も凝っているし、ストーリーも工夫されている。もう1歩、全体に整理しきれていないような気がするのが惜しいところだが、ハリウッドでも有数の才媛、Mira Sorvino嬢がゴキブリの臓物まみれになる熱演で、少々の欠点は帳消しである。ただ"擬態"を意味する「ミミック」ってタイトル、日本人的には、いまいち怖そうな響きじゃないよね。



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会社持ちなんだし、ありがたいことなのです。  (99.9.11)
年に一度の健康診断。日本人会診療所で受診してきた。身長、体重、体脂肪率、視力、尿検査、血液検査、心電図、胸部レントゲン、胃のレントゲン、と中々充実したコースである。

海外邦人医療基金が運営するこの診療所には、日本人医師1名、日本で研修したシンガポール人医師1名が常勤しているということである。健康診断に当たる看護婦や検査技師も、当然、日本人慣れしている。

かなり怪しい日本語で「チョット、ミギ。ソノママ、イキトメル。ハイ、ウツブセ.....」と指示される胃のレントゲン撮影など、吹き出しそうになるが、こういうのを英語でやられるのは、かなり辛そうだから、良しとしなければならない。

とは言え、やはり一般の開業医と違う一種独特の雰囲気が、診療所側にも、受診に来ている日本人の中にもあり、ちょっと居心地の悪いところであった。



髪を切りに行ったのですが、美容院で流れていたBGMは「チャゲ & 飛鳥」(有線やFMじゃなくてCDなので、アルバム一枚通しで流れてる訳です)。アジア中で人気があるんだよなぁ、と思いつつしばらくすると、米国女性のCDに切り替わりました。こっちの方が良いな、と思ったのもつかの間、すぐさま、私の髪を切っていたお兄ちゃんが大声で

「俺のクライアント、日本人だからJ-POPにしてくれよ」

いや、日本人の客は私一人なんだし、そんな結構ですよ、と言いかけたものの、どうも、このお兄ちゃん、自分が日本の音楽が好きで、私をだしにしているような雰囲気。で、かかったのが「相川七瀬」........。

「ね、日本の曲!」

って言われてもねぇ。一曲だけならともかく、アルバムごとってのは......。相川七瀬ファンには、申し訳ないっ。


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