IN/OUT (2000.9.17)
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無料日刊紙、「STREATS」が、毎朝(ウィークデイのみ)MRTの駅前で配られるようになりました。

シンガポールで最大の発行部数を誇る日刊紙「Straits Times」は、ページ数が世界一だそうです。100ページは軽くあるのだけど、広告の出稿量が非常に多く、実は、これを無料で配ってもペイできるのでは、というぐらい広告収入があるらしい。しかし、電車内で読むには、分厚すぎる。その点、「STREATS」は、適当な大きさとページ数(それでも32ページある)。

一面は、毎日、妙に教訓臭いニュース(MRT駅での他人に迷惑をかける行為を諫めるとか、毎年6回、献血をしている若者の紹介とか)。政治や経済のニュースはほとんどなく、軽いエッセイ風の読み物や、芸能ニュース(この前は、木村拓也の話題も載ってました)、スポーツニュース、漫画など。スポーツ欄では、イギリスのプロサッカーリーグの記事が一番多いようです。基本的には英語ですが、なぜか連載の大河ドラマ風中華コミックだけが中国語。そして、たっぷりの広告。

電車内の暇つぶしにはなるし、宅配紙を購読していないので、特に広告をチェックできるのはありがたいのですが、あまりにも当たり障りの無い記事ばかりで、「IN」にするほどでも無いんだよなぁ。


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見られないと見たくなる  (00.9.14)
シドニー・オリンピックが始まり、NHK国際放送も特別編成になった。

ただし、オリンピック中継が組み込まれたのではなく、日本でオリンピック関連の番組をやっているであろう時間帯に、「大自然スペシャル」だとか「世界紀行」みたいな特別番組を放送しているのだ。NHKが(民放と共同で)取得したオリンピック放映権は、日本国内のみ有効。オリンピック関係の画像は一瞬たりとも海外では流せないそうだ。

シンガポールでの放映権を持っている放送局、Sportscityでは、もちろんオリンピック中継をやっているが、やはり自国選手の活躍が全く期待できない(参加選手は14人)せいか、放送時間は長くなく、それほど盛り上がっている感じではない。よく言えば、中立の立場で淡々と競技を伝えているというところだろうか。

もちろん、特別編成であっても、NHKのレギュラーのニュース番組は放送している。ただし、その中でオリンピックの事が取り上げられていても、画像を流せないお詫びの文字が映るだけ。これは、結構辛い。男子サッカーの予選。対南ア戦。ゴール・シーンでの、「日本の得点に酔っている」のではなく、「日本の得点を実況している自分に酔っている」としか思えない日テレ・アナウンサーの「ゴール、ゴール、ゴルゴルゴル......」。日本中の顰蹙を買っていたようだが、これ、画像無しで見ると、辛さ倍増っすよ。もう、アナウンサーの頭悪さ、出力120%って感じ。

普段から、それほどスポーツ中継を見ている訳でも無いのだが、この状況は悔しい。当地のメディアでは、サッカー予選D組だと、ブラジルしか話題になっていないし。やはり日本人としては中田のスルーパスがどんなんだったか、知っておきたいという気がする今日この頃である。



MRT駅構内にはキオスクのような売店が無いせいもあってか、STREATSは多くの人が手に取っています。

内容の棲み分けが出来ているとは言っても、既存の宅配紙との競争が他人事ながら気にかかるところです。が、何のことは無い、「STREATS」も、シンガポール内で発行されている全ての新聞の発行元、Singapore Press Holdingの事業でした。どうりで当たり障りの無い記事ばかりな訳だ。