IN/OUT (2000.8.13)
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ということで、社員旅行から帰ってきました。


in最近のIN

全行程、1,428Km、バスの旅。  (00.8.4 - 8.9)
8月4日 Singapore発。

夜11時、Changi空港集合。深夜1時過ぎの飛行機でPerthへ。


8月5日 ファームステイ。

早朝、5時半、Perth着。小型バスに乗って、まずはマクドナルドへ直行。朝食。昨年と同じパターンである。冷たい雨が降り始める。
続いて、果樹園へ。桃、リンゴ、梨、オレンジなどが植わっている。直売場で買い物。雨は土砂降りに。
当初、イルカ見物のクルーズの予定だったが、雨のため、急遽、コアラやカンガルーを飼育しているところを見学することに。コアラを見ている時間より、土産物屋で暖をとっている時間の方が長い。
Bunburyという町の中華料理店で昼食後、ショッピングモールへ行き、夜のおやつなど買い物。
14時半頃、Evedon Farm到着。農場に、ロッジ風の宿泊施設が備わっている所である。乳牛の搾乳風景や、羊の毛刈りなどを見学。


8月6日 海、洞窟、海。

雨はあがり、この後、最終日まで、晴れ時々にわか雨の天候が続く。
Geographe湾で一休み。ここにあるBusselton's Jettyは、長さ2Kmに及ぶ1855年建造の木造の桟橋。のんびりと沖合に向かって歩いて行ける。
Rivendellワイナリーで昼食。
Jewel Cave(鍾乳洞)見学。
Leeuwin岬の灯台訪問。すでに見学時間を過ぎていたが、管理人兼土産物屋の店番の兄ちゃんに門を開けてもらう。インド洋と太平洋の境界とのこと。強風と荒々しい波。虹が出ていた。
Margaret Riverの宿屋に宿泊。


8月7日 木、林、森。

ラベンダー農場で休憩。なぜか、ポニーやアルカパも飼育されていた。
またもやワイナリー、Gloucester Ridge Wineryで昼食。
国立公園内の火事を見張るため、てっぺんに火の見櫓が設置されている、高さ60mの巨木、Gloucester Treeへ。木の周囲で、野鳥に餌をやる。赤を基調にした派手なインコのような鳥で、すっかり人に慣れている。
さらに、別の国立公園に行き、Tree Top Walkを散策。これは、原生林の地面を人が踏み固めてしまわないよう、森の中に吊り橋状の構築物を設営したもの。最も高いところで40mある。
田舎町の一軒しかないという中華料理店で夕食後、Karri Valey Resortにチェックイン。


8月8日 Perthへ。

朝8時半に出発し、途中、果物屋で休憩した以外は、ひたすらPerthを目指す。
14時頃、ようやくPerth着。中華料理屋で昼食。
ホテルチェックイン後、自由行動。Perthのダウン・タウンを散策。
中華料理屋で夕食。


8月9日 シンガポール帰着
朝6時半、ホテル出発。空港へ。9時過ぎ、Perth発、14時過ぎ、Singapore到着。


オーストラリア西南部。行けども行けども、森と草原、たまに牛や羊の牧場、という広大な景色は心地良かった。海岸や洞窟、原生林といった大自然に触れるのも楽しい。農場で牛や羊に餌をやったりするのも興味深いし、湖畔のリゾート地も素敵な雰囲気だった。途中の田舎町の空間的・時間的な余裕が溢れているような様子は羨ましくなるし、Perthのこぢんまりしたダウンタウンも、好感の持てる町並みだ。

ただし、それは、夏に、ゆったりした日程で訪ればこそ、だと思う。実どころか葉っぱすらついてない果樹園に行って、何が楽しいのか? 真っ暗になってから到着して、寒い一夜を明かして、早朝には出発で、リゾート地に泊まったと言えるのか? そしてまた、Perthまで出かけて、中華料理ばっかり食ってて良いのか?

この実質4日間で回った地域を地図で見て、それを同縮尺の日本地図と重ねてみると、とんでもない強行軍だったことがよく分かる。移動の疲れで、それぞれの観光地の印象が薄くなってしまっている。機会があれば、2週間ぐらいかけて、のんびりと再訪してみたい所だ。もちろん、夏に。

冬の観光地で出会うのは、同じく季節に無頓着な日本人団体ばかりというのも悲しかったが、彼らの、英語と中国語と日本語をごっちゃにして会話している我々を見る不思議そうな眼差しも、ちょっと寂しかったりした。

と、愚痴っぽい内容が多くなってしまったが、まぁ、このところの怒濤の忙しさから、とにもかくにも数日間脱出できたのだから、良しとしたい。良しとしよう。良しとしていこう。



とにかく、観光地を一つでも多く訪れ、土産物を買いまくらないと、旅行代(って、会社が大半を負担しているんだけど)の元が取れない、という強迫観念のようなものを、現地スタッフと話していると感じることが多いのです。そして、毎年、せわしない日程のツアーになってしまう。もっとも、今回、色々と喋っていて、こういうタイプのツアーが好きな人ばかりではなく、のんびり滞在型リゾートを希望している現地スタッフも少ないながらいることが判明しました。長年の慣行である社員旅行を取りやめるのは抵抗が強いだろうから、せめて、来年の計画は我々が主導権を奪取し、日系の旅行代理店に頼んで、ゆったりした日程にしたい、と思う今日この頃です。