ヤマハホールに行くことができました。
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会場は、2月に建て替えられたばかりの新「ヤマハ銀座ビル」内に作られたホール。キャパ 333席の小規模なホールだが、木をふんだんに用いた内装と高い天井は、音響に期待が持てる雰囲気だ。置かれているピアノは、もちろん、ヤマハの最高級機種。
オープニング。会場に響く拍手の音、そして、奏でられたピアノの音色。さすが、大手楽器メーカーが威信を賭けて造ったホール。その音響の素晴らしさは、こちらの期待を遙かに上回る衝撃だ。良いピアノを前にした矢野さんらしく、演奏もハイテンション。今回の一連の来日公演のスタートと言うことで、歌詞に怪しいところが多々あったものの、これから始まる「ここが音楽堂」ツアーに向けた実験とも思えるような、新しく大胆な演奏が多かったように思う。「My Love」、「おぼろづきよ」、「きょうのわたくし」、「ラーメンたべたい」など、いずれも新鮮なアレンジだった。特に「きょうのわたくし」では、肘から上腕部も駆使した演奏を披露。また、忌野清志郎氏の「新曲」として紹介された「恩赦」、そしてそれに続いて歌われた「きよしちゃん」が圧巻の演奏だった。「さあ冒険だ」や「いい日旅立ち」の迫力も素晴らしい。
MCでは、ヤマハのピアノの宣伝もしっかり。もっとも、フルコンサートグランドピアノ CF3S(お値段、14,175,000円!)を紹介されても、買える人は少ないと思われるが…。アンコール時には、ピアノ本体ではなく、ピアノカバーの値段当てクイズも(カバーだけでも10万円以上)。
矢野さんは、16歳の時に、銀座ヤマハホールで演奏した経験があるということで、この場所に思い入れもあったようだ。そこからくるリラックス感と、良いピアノを前にしたテンションの高さ。これから始まるツアーに向けた実験(?)的アレンジ。そして、素晴らしい響きのホール。楽しめる要素の詰まった公演だった。
ヨネさん、ありがとうございました。