緊急事態宣言下の公演のため、通常よりも時間が前倒しになりました。そのため、1st Showの参戦は断念。
メンバー |
2021年8月31日(火):ブルーノート東京 |
矢野さんのバック、初代のベーシストであると同時に、間もなくCDデビューする、70歳前後の高齢メンバーによる(ギネス級)新人バンド SKYEの営業担当でもあります。因みにSKYEは、小原礼氏・林立夫氏・鈴木茂氏・松任谷正隆氏によるバンドです。
山弦(小倉博和氏とのギター・デュオ)の新アルバムを17年ぶりに発売したばかり。この公演が50代最後のライヴ(1961年9月7日生まれ)ということで、「今日は忘れない演奏にするよ」と宣言。
矢野さんの高校の先輩であり、間もなくCDデビューする、70歳前後の高齢メンバーによる(ギネス級)新人バンド SKYEでは、ヴォーカルも披露。矢野さんは、これまで何百回もコーラスを頼んできても、いつも「医者に止められている」という理由で断っていたのに…と不満顔でしたが、ご本人曰く、「医者から許可が出て、隠れた才能が開花した」そうです。
緊急事態宣言下、1st Showの開演が17時に早まったため、19時30分開始の2nd Showのみ参戦。ちょっと悔しいのである。舞台上、左からピアノ&キーボード。ベース、ドラムス、ギターと並ぶフォーメーション。舞台の向かって右奥に佐橋氏が使う大量のギター類が並んでいる。
演奏は、アルバム1曲目「遠い星、光の旅。」からスタート。やはり、ライヴは良いなぁとつくづく実感する響きだ。2曲目は、このアルバムの中でも私のかなりのお気に入り曲「わたしのバス(Version 2)」。小原氏・佐橋氏のコーラスが入るところが、熱い!
2曲目が終わったところで最初のMC。「新曲のみで爆走する」宣言と、メンバー紹介。しかし、仲良し感が半端ないこのバンド。ついつい「バス運転したことある?」と、話がどんどん脱線していく。楽しい。
「わたしがうまれる」・「なにそれ」と糸井氏作詞曲が続く。例によって脱線気味のMCを挟んで「魚肉ソーセージと人」。佐橋氏のウクレレ&ペダル・スティールが良い味だ。
「Nothing In Tow」の演奏前には英語詞の内容を説明しようとするも、事前に練習していなかったため、結局グダグダに…。もちろん、演奏の方はバッチリ。
タイトル曲「音楽はおくりもの」を歌い上げた後、本編ラストは、非・新曲「ごはんができたよ」。演奏後は、感染防止で手は繋がずにご挨拶。
アンコールで登場した矢野さん、ぼそりと「明日もやりたいね」。そして「津軽海峡・冬景色」。終盤のインタープレイ風の展開が圧巻。ここまで、新アルバムのお披露目として、割にアルバムに近い演奏という印象が強かったのだが、ここに来て、一気にプレイヤー魂が炸裂したかのようだ。鬼気迫る矢野さんのピアノと、それを支え、さらに熱量を注入する三人。凄かった。
最後に、佐橋氏が持ち込んだビニール手袋を装着し、しっかり四人、手を繋いでのご挨拶。これにて全編終了。
レコーディング・メンバーによるライヴということで、見事に新アルバムの良さを引き出していたと思う。ただ、今回は、あくまでも「リリース記念ライヴ」。この手練れのメンバーなら、年末のさとがえるでは、さらに進化&深化したアレンジを聴かせてくれるに違いないという可能性を強く感じるライヴだった。