IN/OUT1999/12/26


クリスマスは祝日になっているし、職場はイブの午後から休みでした。が、やはり、キリスト教徒の数がそれほど多くはない国だけに、街の様子は、米国のようなメリハリ(イブ前日までの盛り上がりと、イブの日の夕方からクリスマス当日にかけての静寂)もなく、どちらかと言えば、日本に近い、商店街だけが盛り上がる、という感じでした。こっちは、暑いんだけど。

オーストラリアにいる友人からのメールによれば、かの地では、「ジングルベル」の夏季バージョンの替え歌もあったりして、結構、盛り上がっているようです。「夏のクリスマス」を逆手に取って楽しむのは、さすがキリスト教徒中心の国というか、Down Under魂というか。ちょっと、羨ましい。


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何故か弱小贔屓  (99.12.24)
携帯電話を買った。

シンガポールで携帯電話のサービスを提供しているのは2社。日本で言えばNTTに相当するSingapore Telecom(SingTel)と、2年前からサービスを開始したMobile One(M1)。来年の4月からはStar Hubという新しい電話会社もできる。ここには、NTTやBTが出資していて、一般電話と携帯電話、さらに無料のインターネット接続サービスまで提供する予定である。新しもの好きとしては、Star Hubに興味津々なのだが、来年4月まで待つわけにはいかない。何故なら、購入の理由が、Y2K対応連絡網の要になってしまった、ということだから。

SingTelはGSM方式、M1はGSMとCDMAの二方式のサービスを提供している。GSMというのは、日本では馴染みがないが、ヨーロッパで標準化されたデジタル通信方式で、ヨーロッパからアフリカ、アジアまで多くの国で採用されている。アメリカ市場でも、シェアこそ小さいものの、サービスが提供されている。ほとんどの事業者が相互にローミング契約をしているため、GSMの電話機をもっていれば、世界中、ほとんどの国で、そのまま受信も発信もできる。世界中をほぼ網羅しているGSMローミング網の中にぽつんとある空白が日本。独自規格にこだわる閉鎖性で、消費者が大いなる不利益をこうむっている現状というのは、外から見ないと分からないものだ。

一方、CDMAは北米で大きなシェアを持っている方式で、GSMと比べるとまだまだ発展途上という感じである。M1が提供するサービスも、シンガポール内のみ。国外で端末を使うことはできない。ただし、音質はCDMAの方が良い。

で、結局、選んだのは、M1のCDMA方式。モトローラの端末。地力で圧倒的に勝るSingTelとの競争で厳しい状況のM1は、来年以降、Star Hubとの競争でさらに大変になるのは目に見えているし、GSMが圧倒的シェアを持つこの地域でCDMAを選ぶのは、我ながらへそ曲がりである。が、日本がローミング対象になっていないのでは、GSMにしてもなぁ、というのもあるし、英語の電話を受けることを考えると、少しでも音質が良い方が聞き取りやすい。なによりも、CDMAの方が、通話料が安い(しかも、プロモーション期間中につき、モトローラの端末を選ぶと、6ヶ月間基本料金無料。つまり、毎月400分までの通話ならタダ)。

今まで、携帯を持っていなくても、たいして不自由をしていなっかたのだから、それほど使用頻度が高くなるとは思えないが、やはり、新型電子機器を所有するというのは、なんかワクワクするものである。



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日頃のつけ、なのは分かっている。  (99.12.26)
気がつけば、もう年末である。相も変わらぬ夏の気候なので、そういう雰囲気でも無いのだが、とにかく、年末だ。年末と言えば、大掃除。

どうも、宿命的に整理下手なのか、改めて見てみると、アパートの中は、随分なちらかりようである。捨てるべきものを、リビングの一角に集め始めると、信じられないような山になってしまった。整理上手というのは、日頃から、思いっきり良く、モノを捨てられる人のことを言うのだろうなぁ、と思う。

結局、丸一日仕事。放っておけば、すぐに元に戻りそうな気もするし、きっと、これから、必要な物まで捨ててしまったことに気が付いて、焦るのではないか、という予感もする。こまめに整理する習慣をつければ良いのは分かっているが、無理なのは、予感というよりは確信である。いずれにしても、今日の結論は、大掃除は「年末」というより「冬」にやるものだ、ということ。汗まみれである。



外国人が携帯電話を申し込むには、パスポートとEmployment Pass、さらに、住所を証明するために、銀行やクレジットカード会社などからの郵便物が必要です。

この郵便物がくせ者で、こういうものに限って、すぐ捨ててしまっていて、適当なのが無い。クレジット会社からの請求控えは取っていたけど、名前だけで住所が記載されていないし、銀行から届いた封筒はあったのだけど、事務代行会社から届いたみたいで、封筒を見る限り、銀行からとは分からない....

結局、窓口のお兄ちゃんが、封筒の宛名の部分を切り取り、クレジット会社の請求控えの名前の下に貼り付けてコピーを取る、という打開策(っていうか、偽造)をしてくれて、無事にその場で電話機受領。

そういえば、米国で自動車免許を取ったときも、同様のMailing Addressの証明が必要でした。あの時も苦労したっけ。全然、昔の教訓が活きていないのが情けない....


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