IN/OUT2000/1/2


シンガポールで迎える初めての新年でした。が、街が正月らしい雰囲気に包まれるのは、旧暦のLunar New Yearの方で、1月1日は、大半の店が普通に営業していて、通常の土日と同じような風景でした。

それでも、カウントダウンだけは盛り上がるんだから不思議というか、お祭り好きと言うか...


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とろみちゃん  (99.12.27)
日本から友人が来た。お土産にリクエストしたのが、Windows 2000 RC2付きの雑誌とろみちゃん

帰宅時間の遅さと、台所の暑さから、こちらに来て以来、調理にかける時間をいかに短くするか、が献立を考える要となっている。結果、肉と野菜をささっと炒め、適当な醤で味を付ける、ということになる場合が非常に多い。そういう炒め物は、仕上げに片栗粉を加え、とろみをつければ、舌触りも良くなるし、材料に味が絡みつくのでおいしく仕上がる。しかしながら、片栗粉を水で溶いてから加えなければ、だまができてしまう。この水で溶く、という工程が結構めんどくさい。

とろみちゃんは、顆粒になった片栗粉で、水で溶かず直接振りかけても、だまにならない。この存在を知ったときには、なんという素晴らしい発明かと感動すらしたのだが、当地では全く見かけない。日本に出張したときにも探したりしたのだが、都心のデパート地下の食料品売場ではとんと見かけなかった。かくして、今回のリクエストとなった訳だ。

実際に使ってみると、なるほど便利。手間が省ける以上に、余分な水分を加えなくて済むメリットが大きい。

しかしながら、これをリクエストしたとき、友人はとろみちゃんの存在を知らなかった。すっかり普通名詞のつもりで使っていたのだが、知名度はまだまだ低いらしい。この便利さに多くの人が気づき、当地の日系スーパーに入荷するようになるのを切望する。



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疲れただけの千年紀  (99.12.31)
日本から客が来ていることもあり、カウントダウンを見にOrchardまで出かけてきた。

当日の新聞予想では、Orchard通りの人出は60万人。シンガポール全人口の20%以上が集中する計算である。

夜、10時過ぎには向かったときにはMRT車内は通勤のラッシュよりも遙かにひどい、東京並の混雑。混乱を避けるために、最寄りの二駅は閉鎖されており、一つ先のNewtonからOrchadに流れる人の流れに乗って歩くが、目的地が近づくにつれ、混雑ぶりはますますひどくなり、ほとんど身動きできない状態になってしまう。結局、裏道をうろうろして、ビルの隙間からOrchardの人混みがかすかに覗ける場所をゲット。どうやら、通りにはステージが設けられているようなのだが、見えるのは、群衆の頭が少しだけ。

結局、その瞬間も裏道から覗くだけ。花火も上がったようだが、こちらの位置からはビルの陰で何も見えない。

さらに、タクシーで帰ろうとすると、長蛇の列。携帯でタクシーを呼び出そうにも、人気チケット発売日のぴあの如く、まったくつながらず。結局、自宅に帰り着いたのは、午前3時過ぎ。来年の21世紀へのカウントダウンは、自宅でNHK国際放送の紅白を見てようと心に誓ったのである。



1月1日の昼間、再びOrchardに行ったのですが、昨晩、あれだけ散らかっていた通りがすっかり掃除され、ゴミが全く落ちていなかったのには驚きました。こういうところはシンガポールの面目躍如、という感じです。


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