さとがえるコンサートに合わせて取った休暇も終了。まとまった休みというのは年に1回ぐらいしか取れないのに、コンサート最優先のスケジュールになってしまい、家族・友人には色々と不義理をすることになってしまいます。申し訳ないと思いつつ、これは譲れない。
ということで、今回は、通常のフォーマットと少し変えて、ややミーハー日記モード。
- Japan Tour 1999 (99.12.2 -)
名古屋。ひつまぶしと散髪。 2-Dec. (Thu.)
名古屋には初めて行ったのだが、深夜便での疲れをコンサートまでに解消するため、HMVと本屋をチェックした後はホテルで仮眠。夕方、散髪屋へ。適当にうろうろと探し歩いて、結局、昔ながらの、老夫婦がやっている床屋に入るが、腕がどうのこうのというよりも、ちゃんとリクエストが日本語で通じるのが嬉しい。
コンサート前に夕食をすまそうと、目に付いた「ひつまぶし屋」に入る。前から、一度食べてみたかったのだが、これはうまい。ウナギの蒲焼きを細い短冊状に切った物を、ごはんに混ぜ込んで食べ、最後は茶漬けにするという、見方によっては「下品な鰻丼」とも言えるものだが、とても合理的かつおいしい食べ方だ。翌朝、新幹線ホームで食べたきしめんも、立ち食いにしてはなかなかの味で、名古屋の食べ物には好印象である。
さとがえる。オフ会。 5-Dec. (Sun.)
さとがえるコンサートのすばらしさと、今年もありがたいことに盛況だったオフ会については、やのコレの方に書くが、関係各位には改めて感謝いたします。
東京。The Sixth Senseと亀井寿司。 6-Dec. (Mon.)
見そびれていた映画、「The Sixth Sense」を観る。Bruce Willis主演ということで、期待はしていなかったが、それほど悪くはなかった。評判の「ラストの秘密」とやらは、予想できる範囲内のものだったし、終盤、急に感動モードに切り替わってしまうのが、ややご都合主義っぽいのだが、全編を貫く静寂感溢れる演出には好感が持てる。監督の次回作に期待すると共に、Bruce Willisがこれを機に、これまでの困惑しぼやきつつ超人的活躍をするヒーロー役からの本格的卒業を図るのかも興味深い。あまり、背伸びはしない方が良いと思うけど.....
夜は、渋谷東武ホテルの地下にある亀井寿司へ。年に一度の贅沢だし、と自分を納得させつつ、カウンターで値段も確認せずに注文しまくり。それなりに高かったけど、味は素晴らしい。特に、サザエの壺焼きと、さよりの握りは絶品だった。カウンターには、他に、快活な女子二人組と、某有名パン屋の社長、警視庁、元プロボクサーというおじさん三人組。妙に話が盛り上がり、とても愉快な時を過ごす。良い寿司屋は、客筋も良いやねぇ。
ここで、すっと切り上げていれば美しかったのだが、勢いでとなりのバーにも入ってしまったため、なんだかんだと深夜まで飲んだくれたのは、我ながら意志薄弱である。
after show。 7-Dec. (Tue.)
NHKホールでのコンサートの翌日、ご招待のメールをいただいた。忙しいところ、申し訳ないので遠慮しようと思いつつ、万が一に備え、新しいシャツとカーディガンを買ってしまう。何やかんやあって、結局、これは遠慮する方が失礼であると気づき、新しいシャツを着てクアトロへ。
開場待ちで階段に並んでいるところに、事務所の方が見えて、ご招待ワッペンを渡される。緊張が高まる。今回は立ち見のギグだが、友人にAの25番という素晴らしい整理券番号を取ってもらえたので、最前列矢野さん正面をゲット。最高。演奏のテンションは滅茶苦茶高いのに、プレイヤーがとても楽しそうな表情をしているのが印象的だ。Cliffさんと矢野さんが絡むドラム & ピアノ・ソロなど、もう鳥肌モノだし、ソロの「Greenfields」にはマジで泣けた。さとがえるコンサートの格好良さ、楽しさは、いつも高いレベルなのだが、今日のライブは、さらに一段突き抜けたようなもの凄さだった。
そんな、怒濤のコンサートの後、ワッペンを胸にホールに残る。しばらくして、スタッフの人に「after showの方は、下のロビーで待つように」と言われ、移動。同じように胸にワッペンを貼っている人に「下みたいですよ」と声をかけたのだが、その人は、あらら有名ベテラン・ロックミュージシャン。自分がとんでもなく場違いな所にいることを、強烈に実感しながら、ロビーで待つ。
先に、別格扱いのミュージシャン氏が呼ばれた後に残ったのは、どこかの出前の主催者らしい人と、売り出し中の新人歌手のような人、いかにもギョーカイっぽいおにいちゃん、おねえちゃんなど8人ほど。しばらくして、普段着に着替えた矢野さんが登場。一人一人とご挨拶。
三番目ぐらいに、いよいよ私のところに。もう、何喋ったのか、ほとんど覚えていない。多分、馬鹿みたいに「あぁ」とか「はい」とか最低限の受け答えしか出来てなかったような気がする。マネージャー氏も交え、3分ほど。実は、サインをもらおうかとサインペンとツアーパンフ、さらにデジカメも用意していたのだが、そんなモノを持ち出す余裕無し。っていうか、そういうのを持ち出すのは、逆に、この場を矮小化してしまいそうな気がしたのだ。
もう、帰りの飛行機が墜落しても別に構わないや、と思いましたです。ありがとうございました。
日本の休暇ですっかり気が緩んでしまい、いささか失態もあったりはしたが、所詮、自分の器の小ささから出たことなので、しょうがあるまい。
サイトを開いて3年と9ヶ月。良くも悪くも、ずいぶんと遠くへ来てしまったという気がします。色々な状況が、当初自分が考えていたこととは、どんどん違う方向に進んでしまっているようで、ちと怖い。
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