以前にもシンガポールのChangi空港を誉めましたが、市内とのアクセスが良いということの他に、もう一つ素晴らしい点として、出国審査を通った後にも店が充実している。ということがあります。空港ビル内に店は多くても、出国審査を通ってしまうと、免税店とちょっとしたコーヒーショップが有る程度、という空港が多い中、Changi空港だと、出国審査を通り抜けた後の方が、沢山の店があります。飛行機での移動では、どうしても空港での待ち時間が多くなってしまうので、暇が潰せる、というだけでも実にありがたい空港なのです。
ま、シンガポールの場合、利用者が100%、国際線を利用する訳で、出国審査の手前=免税にならない場所に店を展開しても、あまりはやらない、という要因もあるのでしょう。あ、でも成田もそのはずだよな....
- One .99 Shop (99.11.13)
- 日本の100円ショップ風の店が、あちこちに増えてきた。我が駅前ビルにも、「One.99 Shop」なる店がオープン。文字通り、どれでも1.99ドル、という値段で雑貨・食料品などを売っている。
不思議なのは、これらシンガポール風100円ショップの店内に、「お会計」とか「スナック」「プラスチック製品」など、日本語の札がかかっていたり、日本製品がやたら充実している、ということだ。店の立地から見て、決して日本人をターゲットにしているとは思えないのに、である。日本語表示については、ひらがなや日本風漢字に、「おしゃれ」や「高品質」というイメージを抱く人が多い、という事もあるだろうが、それだけで説明がつくとは思えない。日本の100円ショップ資本がそのまま進出してきたのか、はたまた日本からノウハウを学んだついでに、流通ルートも確保したのだろうか?
いずれにしても、「いかっぷり」「えびっぷり」などのスナック菓子、「中華三昧」や「カレー曜日」といったインスタント食品、さらに「パイプマン」といった日用品まで、日系のスーパーマーケットよりも充実した品揃えが断然安い値段で入手可能なのはありがたい限りである。「養老の瀧」のように撤退してしまわないことを願う。
- つん読状態もまた嬉し (99.11.14)
- 音楽系のページを持っていたり、映画の感想を書くことが多かったりするので、CDやVideoを沢山持っているように思われることが多いのだが、実は、たいして所有している訳じゃない。が、どうもこのところ、出張先でついついCDやらDVDを買うことが増えてしまった。先々週は日本、先週は台北で週末をすごしたせいで、机の上にはCDとDVDの山が出来ている。
DVDは、日本語字幕目当てで買ってしまうし、CDも、「日本のみボーナストラック収録」なんてのがあって、つい手が出てしまう。台湾では、The Velvet Underground & Nicoなんていう古いアルバムを買ってしまった。バナナのジャケットでお馴染みの歴史的名盤であるが、なんで今頃、それも台湾で買ったかというと、帯に「非法利益合唱団」なんて、素敵な漢字表記があったからで、ジャケ買いならぬ、漢字買いである。主唱Lou Reed的過人才気 + Nico豊富潜力 = 60-70年代文化運動的表徴なんて惹句もしびれる。
買うのはいいが、まとまった時間が取れず、本で言うところの「つん読」状態になってしまっているが、何となく満ち足りた気分にはなれる。
そんな中、村上春樹氏のサイトで目にしたTom Jonesの「Reload」を、買ってきて、他の山積みCDを後回しにして針を落とした(って表現、好きだったんだけど、CDの時代には"レーザー光を当てた"っていうのかな)。だって、Tom Jonesが、The Cardigansと一緒に、Talking Headsの「Burning Down The House」をカバーしてるとなると、聴いてみない訳にはいかないでしょ。いや、凄いっす。このアルバム、他にも、The PretendersやVan Morrison、Natalie Imbrugliaなどなど、一曲ごとに様々なミュージシャンとカバー曲を共演しているのだけど、誰と、どんな曲を歌おうが、彼の声が聞こえてきた瞬間、もう「Tom Jones様の世界」になってしまうところが、予想通り、いや予想以上にすんごいのである。
国際空港って、その機能性というか合理性が快適だし、世界中どこに行ってもシステムが共通という安心感もあり、結構好きな空間です。成田で飛行機の乗り降りができる人なら、例え、アフリカの田舎空港に行っても、それほど迷うことは無いし。
もっとも、まだまだ私の見聞が狭いだけで、中には、初めて訪れる旅行者には、とんでもなく利用しにくい空港があるのかもしれません。そう言えば、インドの空港は、けっこう、きつかったな......。
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