IN/OUT1999/9/5


年末に休みを取って訪日しようと画策中で、ホテルやら航空券を予約していました。

ホテルに関しては、Webで予約できるところが増えてきて、便利になりました。が、未だにその仕組みが謎なのが、航空券。なんで、あんなに色々な値段があるんだか。大手の代理店に任せて、少々高めでも安心感を取るか、小さな業者もこまめに回って、ある程度のリスク覚悟で安いチケットを探し回るか、悩むところです。


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Paper Tree  (99.9.5)
ケニアのフォスター・チャイルドからの手紙が届いた。まだ字が書けないらしく、絵だけの微笑ましい手紙であるが、やはり、相手の姿が見えるというのは、フォスター・プランの良いところだ。もちろん、このような援助を必要とする国が一刻も早くなくなるのが望ましいのだが....。

さっそく、シンガポールの絵はがきを送り返したのだが、ケニアよりもっと近くの日本で、すっかりご無沙汰してしまっている人達が沢山いることに思い当たった。

で、手紙書かなくちゃな、と思いつつ、街を歩いていて見つけたのがこの店。手漉きの紙などを専門に扱っている小さな店である。こちらに来て7ヶ月経ち、観光客も訪れるような大型店や有名店は、かなり分かってきたが、このような、ちょいと洒落た店はなかなか見つけにくいだけに、こういう偶然は嬉しい。

さっそく、便箋やら封筒を買ったのだが、その事自体に満足してしまい、なかなか筆を取ろうとしないのが、我ながら困ったところではある。


South of the Border, West of the Sun  (99.9.4)
村上春樹の「国境の南、太陽の西」の英語版である。

"IN"に挙げてしまったが、まだ買ったばかりで読み切った訳じゃない。村上氏自身が村上朝日堂において、「欧米で売れ行き好調」と紹介していた本がすぐに見つかったのが嬉しいということである。こういうところに書いておけば、自分に対するプレッシャーになって、ちゃんと読もうとするだろう、という下心もある。

アナログ・レコード盤を模した装丁は、デザインとしては良いと思うけど、小説の内容とは大分違う雰囲気のような気がする。ま、売れてるんだから、良いのだけど。



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Deep Blue Sea  (99.9.4)
「Cliffhanger」や「Die Hard 2」のRenny Harlinが監督し、Samuel L. JacksonやLL Cool Jといったヒップな出演者を用意したにも関わらず、ポスターからは何故かB級臭い雰囲気が漂っていたのだが、実際に観てみると、予感は悪い方に的中だった。

鮫の脳から新薬開発のための物質を抽出する実験を行っていた研究所が、飼育していた鮫に襲われる。その攻撃は、本能、というよりは、人間に対する復讐のようであり、狡猾な知性も感じられる。なぜなら、この鮫たちは、研究のため脳を巨大化されていたのだっ!

..........。JAWSシリーズをビデオで見て興奮した男子中学生が、その翌朝思いついたような設定である。脳味噌を強化された鮫との対決に加えて、海中の研究所という閉鎖された空間からの脱出劇という側面もあって、そっちは「The Poseidon Adventure」とか「Leviathan」、はたまた「科学忍者隊ガッチャマン」の三日月珊瑚礁が破壊される回を思い出させたりする。

見所は、最新の技術により、「JAWS」などとは比べにならない敏捷さで動く鮫なのだろう。しかし、なまじ、鮫の敏捷さを際だたせたため、犠牲者が襲われる瞬間は実にあっけない。登場人物達は次々と、あっさり殺されていく。大味で過剰なまでに派手な演出が身上のRenny Harlin監督の面目躍如たる殺しっぷりであるが、緊張感を高めるには水中撮影、という単純な演出ばかりじゃ、恐さが盛り上がらないよ。

と、文句をたれながら映画館を出たのだが、私の中の男子中学生マインドはしっかり刺激されていて、帰りに「Anaconda」のDVDを買ってしまったのだった。



結局、時間の制約なども考えて、日系の大手代理店に予約に行ったのですが、当初、希望の便は「満席」です、とあっさり断られ、代わりに、乗り継ぎになったり、こちらの都合に合わない時間だったりする他社の便を勧められました。こちらも、取得可能な休日、ぎりぎりのスケジュールを考えていたので、そうそう妥協もできません。

「じゃ、別の代理店を回ってきます」

ここで、担当者、再度端末になにやらインプットして

「あ、空きがありました」

.......。恐らく、団体ツアー用に一括して押さえて置いたチケットを一枚リリースしたのでしょう。しっかしねぇ、もうちょっと公明正大に販売できんもんかね。


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