中国系のおじさんの中には、ほくろから生えた毛を伸ばしている人がたまにいます。こういったほくろを持っている人がほとんどいない日本人の感性からすると、なんだか気持ち悪い感じもするのですが、彼らにとっては幸運の象徴だそうで、剃ったりするのは無論のこと、他人に触られるのも嫌うそうです。
中国系の人の間で幸運の象徴となった理由の一つは、毛の生えたほくろを持っている中国人というのが、当たり前すぎるほど多くはなく、かといって絶対的少数派として恥ずかしい思いをするほど少なくはない、という程良い加減だったせいではないか、と私は睨んでいました。適度な少数派っていうのは、プライドをくすぐるものですからね。
- ANIME FESTIVAL 1999 (99.8.29)
- 日曜日、テレビでは何と、ANIME FESTIVAL('Animation'にあらず)と銘打って、朝の10時から夜の10時まで、ぶっ通しで日本製アニメを放送していた。
昼間は、いわゆるオリジナル・ヴィデオ系のアニメばかりだが、夕方6時からは、AKIRA(光明戦士 阿基拉)とGHOST IN THE SHELL(宮穀機動隊)の連続放送。すべて、英語吹き替えの中国語字幕付き。
当初は、もちろん夕方からの二本立てのみを見るつもりだったのだが、一日中雨が降っていたので、昼間の何本かもちらっと見てしまった。最近の粗造乱発されているアニメって奴は、いわゆるオタク少年少女の妄想を安直に視覚化しただけのような気がして、絵柄も世界観も、どうにも受け付けられない。でも、日本以外でも、随分うけてるんだよなぁ。
それに比べ、AKIRAとGHOST IN THE SHELLは、やはり段違いにクオリティが高い。AKIRAは既に何度か見ていたが、GHOST IN THE SHELLの方はこれが初めて。英語だと、その世界観についていくのが大変だったが、とにかく、両作品とも、下手なハリウッド製能天気SFと比べても、ストーリー、演出ともに勝っているとすら思われる。どちらもある種の作家性が鼻につくきらいはあるが、なまじ「アニメ」ということで対象観客を狭めているのかもしれない。だとしたら、実にもったいないことである。
- 何故か同時に壊れ出す (99.8.28)
- 食卓の上の電球が切れた。このアパートの照明は、米国のようにほぼ100%電球という訳ではなく、電球7割、蛍光灯3割という感じの構成になっている。他の家の様子を見ると、蛍光灯ばかりのところや、電球ばかりのところもあるようだが、これぐらいの割合が、雰囲気的にはちょうど良い感じで、オーナーの選択には感謝するところだ。以前は、蛍光灯じゃないと薄暗いような気がしていたのだが、慣れると、電球の暖かみのある光も捨てがたいのである。しかし、電球は突然切れる、というのが難点だ。
しかも、日本のアパートと比べると天井が高いので、電球の交換は面倒くさい。小洒落たカバーなんか付いているものだから、どうやって取り外せば良いのか分からず、かなり苦戦してしまった。
どうにか取り替えも終わったら、今度は物干しの調子がおかしくなった。天井に取り付けられていて、ロープを使って上下させるようになっているのだが、これが動かない。何かの拍子に、ロープが滑車からはずれてしまったようだ。これまた、天井が高いので、一苦労である。
となると、心配になるのはエアコンである。引っ越し以来、まだ一度もフィルターの掃除をしていない。その稼働時間の長さから、年に数回は業者を呼んで徹底的なクリーニングが必要と言われているにも関わらず、である。脚立を早く買わなければ。
新たに採用した社員、非常に真面目で優秀なのですが、一点、気になるのは、鼻毛が妙に長いこと。その見事なまでの鼻の穴からの飛び出し具合は、「彼はバカボンのパパを尊敬しているのでは」と思わせるほどです。
その確信犯的な飛び出し具合を見ていると、これはどうやら、ほくろの毛と同じく、げんをかついでいるらしい。ということで、幸運の象徴としてのほくろの毛は、その適度な希少性による。という私の仮説は、ここに崩れ去り、単に中国系の一部の人達は長い体毛を愛でるだけではないか、と愚考する今日この頃です。
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