先週も触れたように、この月曜が休日だったのを利用して、両親が日本から訪れていました。せっかくの機会だから色々と案内したいと思うものの、日本とは桁違いの蒸し暑さの中を引っ張り回すのも申し訳ないし、と考えると、なかなか難しいものがありました。
もっとも、引っ張り回すと言っても、所詮、シンガポール。幸か不幸か、「必見!」という観光地が無いのも事実だった訳ですが。
- Star Wars Episode I - The Phantom Menace (99.6.5)
- 当地でも公開スタートした"Episode I"。街の中心部の映画館はどこも混んでいるみたいだが、幸い、町外れの我が駅前映画館は、土曜の昼間でも楽勝で良い席が取れた。前にも書いたが、空席をコンピュータのモニター画面で示されて、好みの席を選べる指定席制というのは、日本でももっと普及させるべきシステムじゃないかと思う。
冒頭、Star Warsのタイトルに続いて、あのテーマ曲と共に舞台背景を説明する英文がぐぐっとスクロールしただけで、一気に興奮。燃えるねぇ。つくづく、Lucas監督は、黒澤チャンバラ映画が好きなんだなぁ、と思いながら、波瀾万丈、スピード感溢れる画面に見入る。見終わった後で、冷静に考えると、ストーリー自体は大した事も無かったように思う。次作以降への伏線のようなものもあまり感じられない。特撮技術の進歩には驚嘆するものの、物語自体は映画第一作、Star Wars(Episode IV: A New Hope)と、かなり似通った作りである。
しかし、この映画で、内容の深さを云々するのは無粋と言うものだ。お祭りのようなものだと割り切って、楽しめば良いのであり、そういう意味では、とても良くできている。新キャラクターは当たりはずれが大きいものの、若きObi-Wan Kenobiに扮するEwan McGregorには次作以降も期待大。Natalie Portman演じるところのQueen Amidalaも、チャーミングで非常によろしい。彼女には、Carrie Fisherの轍を踏まず、このまま素敵な女優さんになっていただきたいものである。
今日の映画館では、中国語字幕が付いていたのだが、"Jedi"が「武士」と訳されているのは、Lucas監督も本望だろう。"Skywalker"が「天行者」ってのは、いかがなものか、って気もするけど。
- さすがに短すぎる (99.6.3)
- 香港へ出張してきた。香港は、以前、トランジットで二回訪れたことがあるが、一度は空港の中にいただけ。もう一回は、数時間、啓徳空港の周辺をぶらついただけだった。残念ながら、今回も、夜10時頃到着してホテルにチェックイン。翌日、会議に出席して、夕方の便で帰ってくるという短期出張。これじゃ、トランジットとあまり変わらない。
新しい空港は、さすがに大きく綺麗だが、町の中心地からは離れていて、「狭いとは言え、香港はシンガポールより全然大きいなぁ」と思う。経済的には、シンガポールが追いつき、追い越しつつある状況ではあるが、背後に10億人以上の人口と4000年の歴史を持つ中国本土があるだけに、町の雰囲気に、ぐっと厚みがある感じがする。
昼食に飲茶をいただき、そのおいしさには感心した。シンガポールの中華料理は、マレーの影響が大なり小なりあるようで、日本人には香港の中華料理の方が合うように思う。そういう意味でも、今回、香港で夕食を食べられなかったのは、非常に心残りだ。
現地の方に用意していただいたホテルも、分不相応な良いホテルで、一晩寝るだけ、というには、もったいない所だった。館内のケーブルテレビで、映画を何本か上映していて、室内には、英語と中国語、それに日本語で書かれた案内が置かれていたのだが、そのうちの一本「サイコ(リメイク版)」の日本語紹介文が非常に面白かったので、紹介しておこう(原文のママ。これで全文)
女にとって、孤立イした安宿にチェシクイソすることは命にかかわる間違いだ。風呂好きならばなおらのこと。英語の紹介文を直訳したのだろう。原文だと違和感がない文章なのだが.....。細かい誤植はともかくとして、風呂好きならばなおのことってねぇ.........
そういう訳で、両親がどの程度満足してくれたのかは分からないのだけど、個人的には、アパートの部屋を片づけたり、住環境を客観的に顧みる、良い機会になりました。3ヶ月近く経過し、大分、住み易い状態になったようです。空港から近いのも何かと便利ですね。
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