IN/OUT1999/5/30


何度も書いているのだけど、飛行機嫌いは直らない。なのに、今週は台北に、来週は香港へ、と、やたらと出張で飛行機に乗る機会が増えた今日この頃です。いまだに、飛行中、本当にリラックスできることありません。

軽く揺れたぐらいだと、頭の中で、揚力がどうしたこうした、と言う(正しい)飛行原理を思い出して、「理論的にこの程度揺れても落ちることはあり得ない」などと考えてみたりするのですが、揺れが激しくなると、「頑張って飛ぶんだっ!」と飛行機に向かって念じたりしてしまいます。

これはつまり、飛行機の飛ぶ原理として、今までで一番(感覚的に)納得できたのが、次のような漫才ネタだったせいかも。

「そりゃ、あんた、飛行機って、スマートな機体に羽根付けて、いかにも飛びそうな格好しとるやろ。これが滑走路をスピードつけてどんどん走るんや。もう、乗ってるお客さんは、これは飛ぶな、と思うわなぁ。みんな、心の中で、飛ぶで、飛ぶで、と思っとる訳や。飛行機の身になってみい。ここで飛ばな、格好がつかんで」

つまり、乗客の念と飛行機の自意識が、あの機体を宙に浮かばせているという仕組み。この原理によるなら、乗客は飛行中も気を抜くことなく、「飛べ、飛び続けるんだ、少々揺れても、とにかく飛べ」と念じ続けないと、飛行機が油断してしまうかもしれないという訳なんだな....


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Sentosa / Underwater World  (99.5.29)
シンガポールの数少ない観光地、Sentosa島へ行って来た。両親がシンガポールを訪問しているのだ。一人暮らしだと、こういう観光地へ行くのが億劫なので、良い機会である。

Sentosaの島内には、博物館や蝋人形館、噴水庭園、そして、目からレーザー光線を発射する全長37メートルのMerlion(中国語表記だと"魚尾獅塔"。個人的には、実はあれはメカ = シンガポール軍の秘密最終決戦兵器ではないか、と睨んでいる)なんかがあるのだが、あまりゴージャスな感じは無い。ビーチもあるのだが、シンガポールの汚い海なので、あまりぱっとしない。そんな中、お目当ては水族館「Underwater World」。

ガイドブックなどでは、「アジアでも有数の」みたいな謳い文句。目玉はジュゴンとトンネル式の水槽.....。う、表現が難しいな。トンネルになっているのは水槽じゃなくて、見物客の通路。頭上までぐるりを取り囲む水槽の中を、見物客が動く歩道に乗って進むという趣向。

実際には、予想したよりは規模が小さく、やや食い足りない水族館ではあるが、生きた鮫の卵(中で、胎児っていうのかな、小さな鮫が動いているのが透けて見える)の展示は興味深かった。小さいなりに良心的な水族館だと思う。

観光資源のほとんど無いシンガポールにおいては、Sentosaは、あまり期待せずに、ぼーっと一日過ごすには、結構良いかもしれない。


いい歳して、と思わなくも無い  (99.5.27)
が、先日、日本へ行った際、PostPet 2001を買ってしまった。シンガポールでもPostPetは売られていて、MRTの車内の広告全てがPostPetという派手な宣伝も行われていたりする。実際のところ、どの程度こちらで売れているのかは分からないが、キティちゃんをはじめとする日本発のキャラクター物の人気と、PC/インターネットの普及具合から考えれば、当地でもブレイクする可能性は十分あるだろう。

で、インストールしてみると、なるほど、人気があるのもうなずける。他にも、コンピューターの中で熱帯魚やらペットやらを飼育するソフトは存在するが、今までは、そういうのを可愛がるのはいかがなものか、と思っていた。結局は、ヴァーチャル・ペットってのは、プログラマが設定した反応をしているだけなので、ペットの体調に一喜一憂したりするのは、いかにもプログラマの掌の中で遊ばれているような気がしていたのだ。その点、PostPetの場合は、「メールの送信相手=人間」という要素を加えることで、「所詮プログラム感」を払拭している。

....などと小理屈をこねているが、結局のところ、可愛いんだな、うちのランガちゃんは (^^;;



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Jurong Reptile Park  (99.5.30)
シンガポール観光地巡り。リクエストは「ワニ園」.....。うちの近所に一つと、もっと西の方に一つあるのだが、近所の奴はすっかり寂れているという噂なので、遠くの方まで行って来た。

最近名前を変えたらしく、「ワニ園」じゃなくて「爬虫類公園」になっている。その名の通り、ワニ以外にも、イグアナや大トカゲ、亀なんかもいる。ワニの数は意外に多く、それなりに壮観である。が、敷地自体は狭く、あっという間に見終わってしまう。

メインは、パンフレットに日本語で「素晴らしい爬虫類ショー」と書かれた、見せ物。大袈裟に"The Final Count Down by Europe"が鳴り響いた後、演者3人が登場。じっとしているワニにキスしたり、いやがるワニを水中から引っ張り上げたり、コブラにキスしたり。DJ風のナレーションとお約束と思われる盛り上げの数々。もう、ほんと、「素晴らしい」っすよぉ。

是非とも、桂小枝師匠に「パラダイス」として調査に来てもらいたい、そんな公園だった。



先週書いた「DVDの謎」について、メールをいただきました。どうも、最近のDVDプレイヤーは、数回、地域コードを変更できる(違う地域コードのソフトを入れると自動的に変わってしまう)のだけど、プレイヤーに設定されている回数(たいてい5回〜)を超えて地域コードが変更されると、その時点で読み込んだ地域コードに半永久的に固定されて、リセット不可能とのこと。そんなこと、マニュアルに書いてないよぉ(まぁ、違う地域コードのソフトを入れちゃ駄目というのが原則だから仕方ないのか.....

私がこっちで購入したDVDプレイヤーは、当地で買ったVideo CDと日本で買ったDVDを再生してばかりいる、ということは、逆にこっちでDVDソフトを買っても、もはや再生できないからだになってしまっているのかもしれません。なんだか、狭量な仕様だなぁ。


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