先週は東海岸に行って、今週はカリフォルニア、来週大平洋を越えて、再来週はさらに海を渡る....。飛行機嫌いなんだけどなぁ。このストレスは確実に寿命を縮めてるかも
米国で飛行機に乗っていて面白いのは、客室乗務員の態度。日本の慇懃無礼さとは対極にあります。よく言えばざっくばらん。まぁ、非常事態が起こらない限りは、単なる接客業なんだから、アジアの一部の国みたいに、"スチュワーデス"なんて言葉/職業に特別の価値を見いだすのって後進国の証のような気もしますが。
態度だけじゃなくて、機内放送もざっくばらん。例えば、この前、ニューアークに着陸したときのユナイテッドの乗務員、
「今の素晴らしい着陸、私たちは誇りに思います」
確かにスムーズな着陸だったけど.......
あるいは、せっかく予定より早く目的地に着陸したのに、なかなかドアが開かないで客がイライラし始めた時に
「予定より早く到着したので、地上職員がびっくりしちゃったみたいですね」
そういう事で良いのか??
サンノゼで搭乗した客が、大きな手荷物を持っている人ばかりだったので、収納場所探しに四苦八苦して「No more suitcase!」と叫んでいた乗務員、ポートランドへの着陸が、ドスンと衝撃の大きい、やや失敗じゃないの、という感じだった時、
「スーツケースが重すぎてこんな事になっちゃったよ」
マイクを使って言うかね....
- シリコン・バレーはここで決まり (99.1.12)
- サン・ノゼ近郊にある関連会社へ最後の出張。
夕食をとった鮨亭(Sushi-Tei)。Mountain Viewにある日本食屋だが、もう、最高。何が良いって、まず美味しい。ポートランドでは味わったことのない、いや、日本でもなかなかお目にかかれない、ちゃんとした料理である。しかも、大将の気前が良い。カウンター席に座って、注文したのは2人で4品だけ。にもかかわらず、彼のサービスで、鉄火巻き、中落ちの塩焼き、イカの塩辛が次々と目の前に並ぶ。どの皿の味もボリュームも、サービスの範囲を超えている。さらに注文したカレイの刺身の残った骨を唐揚げにしてくれ、これがまた、すこぶる美味い。最後に、大トロの握り、抹茶アイスもサーービスで出てくる。すっかり満腹して、お勘定してもらっても、代金は注文した4品分。これがまた安い。店の儲けがどうなっているのか心配になる美味しさと安さだ。やや、町外れにあるということで、当地でも知る人ぞ知る、という存在になっているそうだが、こんなに美味しくて安くて、しかも行列ができていないこの店、大満足である。
宿泊したのは、同じくMountain ViewにあるCrestview Hotel。3階建てのこぢんまりしたホテルだが、部屋が快適。一泊109ドル、と、まぁ、そこそこの値段だし、実用本位で装飾性に欠けるインテリアだけれども、広い室内には、フルサイズのベッドが2つ。さらに、ソファとテーブル。電子レンジ、コーヒーメーカー、電熱コンロ2口、電動缶オープナー、テレビ、ビデオ、ミニ・コンポ(CD、チューナー、カセット)、アイロン、ドライヤーという完璧な装備。さらに、バスタブは大きなジャクジー。これは凄い。残念なのは、電話線。デジタルPBXにつながっているらしく、モデム・セーバーのチェックでは赤ランプが点灯してしまう。せっかくの豪華装備の室内でも、ネットが使えないのでは長期滞在には躊躇してしまうが、今回のような1泊なら許容範囲内だ。メールチェックも、ウェブの更新もしない、久しぶりの静かな夜を、ジャクジーでくつろぐ。
- クラゲと豪邸に驚く (99.1.13)
- 丸二日間の予定の仕事を一日で片づけて(最近はこんなのばかりである)、ジャズ・フェスティバルでおなじみ、Monterey観光に連れ出してもらった。
水族館(Monterey Bay Aquarium)で充実したクラゲの展示やマグロ、マンボウを観察し、海沿いの小洒落たレストランで昼食。さらに、ラッコやアシカのいる海を横に見ながら、Pebble Beach Golf Linksなどの有名ゴルフコースと数々の超豪邸の間を縫うように走るSeventeen Mile Driveから、クリント・イーストウッドが市長だったことで知られるCarmelの街を流す、というコースを真紅のスポーツカーでドライブ(西洋人って、おじさんでもこういう派手な車に違和感が無いように思う。助手席にネクタイ締めた日本人が乗っているのは似合わんような気もするが)。好天にも恵まれ、実に気持ちよかった。
(もの凄ぉぉい)お金があれば、老後をのんびり過ごすのにとても快適そうなところだった。ホテルと見間違えるような豪邸の海沿いのテラスから野生のラッコを見て暮らすなんて。
- 忙しいときに限って (99.1.15)
- そろそろ、荷造りをしないといけない。....と分かっているのだ、つい、外出してみたり、ネットをうろうろしたり、と肝心のことに手を着けない状態が続いている。これではいけない。
と思っているところに、こんどは右手を火傷してしまった。オーブンに入れていたフライパンの取っ手を、つい持っちゃたんだな。一瞬だったので、大したことは無かったけど、とりあえずオーバーに包帯を巻いてみたりすると、「荷造りは後回し」の大義名分ができたような気になってしまい、ますます、いけない。
- Virus (99.1.16)
- 朝、元部下から電話があり、今日の予定を尋ねられた。「午後から映画でも見て、それから荷造り」と答えたら、「まだチケット買っていないなら、飲茶に行こう」と誘われてしまった。
香港移民だけに、ワゴンサービスの本格的な飲茶に連れていってくれた。餃子や焼売といったお馴染みのメニューの他にも、揚げパンを浸けて食べる中国風粥など、本場の飲茶っぽい皿を堪能する。「鶏のFeet」だと言われて、ほいほい箸をつけたら、三本指の部分....。そうか、"leg"じゃなくて"foot"だったな。まぁ、こういうのも良い経験である。と、喜んでいたら、「映画にも一緒に行こう、何が観たいのか」、と聞かれてしまった。今朝の時点の予定では、評論家受けの良い"Shakespeare in Love"を候補に挙げていたのだが、上映時間が2時間を超えるし、15歳の息子さんも一緒だから、ちょっとあれかな、と思い、"Virus"をチョイスしてしまった。結局、映画を観た後、夕食までご馳走になってしまい、荷造りは明日から、ということに....
で、"Virus"である。"Terminator 2"や"Batman Returns"等々、大作映画の特撮を手がけてきたJohn Brunoの監督作品だ。"Alien"と"Leviathan"を足して"Terminator"の味付けを施したような、安直と言えば安直なプロットではあるが、登場するモンスターがそれなりに説得力のある現代的なもので、巧く作れば、面白い映画になりそうな題材である。が、面白くないんだ、これが。怖がらせようとしているんだと思うんだけど、全然怖くない。設定の詰めが甘過ぎて、緊迫感も生じない。登場人物の扱いも雑すぎるし。いやぁ、付き合ってもらった皆さんには悪いことをした。
なぜ、この映画を選んだかというと、主演が、あのJamie Lee Curtisなのだ。一般的な美人タイプじゃないけど、存在感のある人だ。出世作が、John Carpenterの"Halloween"。それ以来、私の中では、不動の「Queen of B級ホラー映画」である。ホラー系以外の大作映画にも出演している一流女優なんだけど、どうも彼女が出るだけで、スクリーンは"B"の香りを放ち始めると思うのは私の偏見だろうか。あ、これは、彼女を誉めてるんですよ、わたし的には。
それにしても、最近のハリウッド映画における、ロシアの宇宙ステーション「ミール」の扱いは酷すぎないか?
- 諸々解約 (99.1.11)
- PGE(電力会社)、GTE(電話会社)、Cable & Wireless(プロバイダ)に、それぞれ電話して、解約を依頼。PGEとGTEの最終月の請求は、カリフォルニアの関連会社へ送付、Cable & Wirelessの最後の支払いはクレジットカードへのチャージをお願いしておいた。
- 住所変更 (99.1.11)
- 郵便局へ、1月19日以降の郵便物の転送を依頼。転送先は、カリフォルニアの関連会社。勤め人は楽だなぁ、と思う。こういう時、個人で生活していた人は大変だろうなぁ。
- 口座管理の委託 (99.1.12)
- カリフォルニアの関連会社に行ったついでに、サイン済みの小切手と口座入金用の用紙を、秘書の方に渡しておいた。これで、私宛のインボイスに対して小切手を発行してもらえるという訳である。やっぱり、勤め人は楽である。あとは、数ヶ月して、支払いが全て片づけば、銀行口座を解約すればOK。もっとも、2%の金利というのはかなり魅力なので、しばらく口座を残しておくのも良いかもしれない。
気がつけば、もう来週は日本。9ヶ月で任地変更というのは、あまりにも短い。ようやく、ある程度の長距離の運転にも自信が出てきて、空港・アパート間のハイウェイを雨の夜に走破するという、自分としては画期的な事も達成し、これから色々と観光にも行ける、というところなのに.....。結局、ダウンタウンと近所のモールにしか出かけないまま、オレゴンを離れるとは。
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