IN/OUT1998/11/7


Windows版の「へた字フォント」というのをインストールしてみました。まる文字とも違う、確かに「へたくそ」風の字体ですが、それなりの趣があります。True Typeじゃないので、大きなサイズになるとギザギザが目立ってしまうのも良い味を出しています。

ブラウザにこのフォントを指定して色々なページで試してみると、合うページと合わないページがあることに気づきました。ニュース系のサイトとかだと、なんだか読みにくくなってしまいますが、個人ページだと、へた字フォントの方がしっくりくるところもあります。文体とか文章の内容といった「中身」と、フォントという「外見」というのは、いままで意識していなかったのですが、結構影響しあっているのだな、と感じます。こういうのは、本作りのプロに言わせれば、当たり前の事なんでしょうけど。

自分のページを「へた字」にして表示させたら、ぐっと読みやすくなった、というのは、喜ぶべきことなのか、情けない事なのか、判断に迷う今日この頃です。


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John Carpenter's Vampires  (98.11.7)
John Carpenter監督の最新作。ハロウィンの週末のNo.1ヒットになって、評論家をびっくりさせた作品である。

タイトル通り、吸血鬼ものである。最近のエンターテインメント界のおける吸血鬼ものの傾向として、人類の亜種としてのVampireの生態をリアルに描こうとすることが挙げられると思うのだが、この作品にもそれがあてはまる。と言っても、そこはJohn Carpenter。「Interview with the Vampire」ではなく「From Dusk Till Dawn」に近いノリである。吸血鬼に銛を打ち込んで、日光の下に引きずり出す。日の光に当たると吸血鬼は体から火を噴いて丸焼けに...という荒っぽい退治法なんだから。

オープニングは快調なのだが、中盤の展開が、やや、だれ気味になる。ラストは「えっ、それで大丈夫なの?」と思わせるカットアウト。....話の展開がいつものCarpenter調なら、スタイリッシュというよりは「カッコつけすぎ」と言うほうがピッタリくるようなカメラワーク(James Woods率いる"vampire-hunter"達の登場シーンとか)も、いつも通り。そして、これまた、いつも通りのCarpenter自らの作曲による音楽。オーケストラを使わない、妙な「ざらつき感」のある音楽は、彼の映画の感触を特徴付ける大きな要素だ。原作の小説があるにもかかわらず、「John Carpenter's」とタイトルが付けられているのも、大いに納得できる。

年代的にはSteven Spielbergと近いCarpenter監督であるが、自分のスタイルを貫いた、評論家受けのしない、A級とは言いがたい映画をひたすら撮りつづけている。で、私は、圧倒的にCarpenter監督の方を支持するのである。この作品も、内容から言えば、あまり誉められた映画ではないのだが、「Carpenterらしい」というだけで、わたし的にはOKである。



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"武士"ガーデンを再び糾弾する  (98.11.6)
以前にも、「あまりにも不味い親子丼」について苦言を呈した日本料理店「Bush Garden」であるが、再度、文句を言いたい。いや、もう、味については諦めたので、何も言わん。店員の態度も、まぁ、我慢しよう。

では、何が問題なのかと言うと、年末の宴会シーズンに入ったせいか、店内、各テーブルの上に「Sake Bomb」なる飲み物の紹介チラシが置かれているのだ。

そのチラシによると「Sake Bomb」と言うのは、ビールを半分ほど入れたグラスの中に、日本酒を入れた小グラスを落として、一気に飲み干すものらしい.......。韓国における宴会では、ビールと焼酎で「爆弾酒」と称したこのような飲み方があると聞いた事がある。しかし「日本酒爆弾」なるものは、初耳だ。どこかの学生コンパあたりで行われているのかもしれないが、一般的では無いのは確かだろう。しかし、当地の米国人は、「Sake Bomb」という、どう考えても美味しくなさそうな、下品な飲み方が日本の宴会で行われていると思うに違いない。たとえ、経営者が望まないにしても、異国で営業する日本料理店は、日本文化のショーケース的役割を担わざるを得ないのではないだろうか。その辺をきちんと認識してもらいたいものだ。

やはり、「武士」と書いて「Bush」と読ませるような店が思いつくことにろくなものは無いのである。



11月に入り、冷たい雨が続いています。今まで、ハロウィン用のかぼちゃが山積にされていたスーパーの店先には、暖炉用の薪が積み上げられています。暖炉の有る家がそれだけ多いと言うことです。残念ながら、うちには無いのですが、アパートでさえリビングに暖炉があるところが結構あるのです。そういう部屋を選べば良かったなと、ちょっと後悔しています。


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