WWWページにある、「バナー広告」っての、嫌いです。たいがい、アニメーションGIFを使っていて、読み込みに時間がかかるし、アダルト・ギャンブル系に限らず、なんか下品な感じがします。
それにしても、最近、個人ページでもバナー広告を付けている人が多いなぁ、と思っていたら、私のところにも、広告代理店から勧誘のメールが届きました。それによると
個人的には、この程度の小金を目当てに、自分のページに、あの見苦しいバナーを載せるのを許可する、という神経が嫌ですね。インターネットで金儲けだ、とばかりに、バナー広告をずらっと並べて、いかにも人が集まりそうなアダルト系のページを作る、というのも、なんだかなぁ、って感じです。
ということで、バナー広告なんか、絶対にクリックしてやるもんか、と妙に意固地になってる今日この頃です。
- Graduation Party (98.9.18)
- 現在勤務している工場に赴任して、三ヶ月半。しかし、今月末で、この工場は閉鎖になってしまう。赴任前から、そういう話もあったのだが、「閉めるにしても、あと1〜2年はかかるのでは」と、本人も周囲も思っていた。ところが、ちょうど私の赴任の頃から、話は急展開を見せ、9月末で閉鎖ということになってしまったのだ。
すでに、製造ラインは、全ての製造工程を完了。形式上は9月末日までの雇用だが、製造現場の社員にとって、最後の出勤日の今日、パーティーを開くことになった。この工場閉鎖・解雇を、後ろ向きに捉えず、次のキャリアへのステップアップの機会と考えようと言うことで、「Graduation Party」と銘打ったのである。
12時から、まずは食事。Potluckということで、各自が自宅から料理を持ってきたのを並べてのビュッフェスタイルである。なかなか力作揃いだし、人種の多様性を反映して、バラエティー豊かなメニューになっている。
食事後は、「Open Mic」。希望者がマイクを持って、スピーチするというものだが、カラオケを用意して歌う人や、玄人はだしの腹話術を披露する人もいる。自分で言うのも何だが、ここの工場は、社員を大切にする、働きやすい職場だと思う。それを反映してか、マイクを持つ人の多くが、涙を流しながら、会社への感謝を口にする。「また、アメリカに工場を建てることがあれば、是非、声をかけてくれ」なんていうスピーチを聞かされるのは、親会社から出向している日本人には、かなり辛い。
続いて「Final Exam.」と題したゲーム大会。さらに、大抽選会。
そして最後に、全員、ボール紙で作った角帽をかぶり、社長から卒業証書と記念品を渡される。卒業アルバム(社員証の写真をレイアウトしてカラーコピーして作成)もある。一人一人、名前だけではなく、ちょっとしたコメントを付けて呼び出され、ちゃんと自分の名前が入った卒業証書が渡される、というのが、この工場らしい。角帽から垂れ下がる房を、右から左に動かして、卒業式は終了(これが米国の大学卒業式の正式マナーらしい)。
他人から見たら、ママゴトじみたパーティーかもしれないし、こんな和気藹々ムードが、厳しい競争から脱落した原因だと指摘されるかもしれない。しかし、自分の仕事が一段落し、本来なら一刻も早く、次の就職先を探したい時期に、このようなパーティーを準備し、参加してくれた社員たちを見ていると、目頭が熱くなるのである。もっと長期間、一緒に働きたかったと、つくづく思う。いや、ほんの短い期間であったが、彼らと一緒にこの工場で働くことができて本当に良かったと感じた一日であった。
- 火のないところに煙を立ててはいけない (98.9.17)
- Graduation PartyのPotluckで私が割り当てられたのはデザート。パウンドケーキを焼いて持って行くことにした。中に混ぜ込むために、数日前からドライフルーツを赤ワインに漬けこんで、準備も万端。七面鳥丸焼き対応の大きなオーブンだと、日本で使っていたオーブントースターに毛の生えたようなものとは違い、うまく焼き上がるのがありがたい。
しかし、最初に焼き上がったケーキは切り分けるときに失敗。切り口がぼろぼろになってしまった。包丁を十分に熱しなかったことが原因だろう。さらに、焼き上がりに、ドライフルーツの漬け汁をはけで表面に塗ったのだが、乾ききる前にいじっていたら表面がはがれて、日焼け三日目の背中のような、なんとも汚いことになってしまった。
これを持っていくのは、どうにも悔しいので、再度、作り直し。今度は、十分に冷ましてから、よく熱した包丁で切り分けていったのだが、それでも、包丁の側面に多少こびりつく。まぁ、少しだからいいか、とそのまま電熱コンロにかざして熱していたら、焦げ臭い臭いが.....。換気扇を回そうと思っているところに、いきなりけたたましい警報音が鳴り響きだした。煙探知式の火災報知機が反応してしまったらしい。夜中にアパート中に広がる大騒音。玄関の前では、フラッシュライトが点滅しているはずである。
どうやって警報を止めればよいのか分からないので、一瞬パニック状態になったが、電気のブレーカーを落としてみたら、鳴り止んでくれた。あと少し鳴りつづけたら、近所中の人が集まってきて、なんとも大変なことになっていただろう。焦げ目のついた包丁とケーキを前に、しどろもどろに弁解する日本人、というのは、どう考えても格好悪る過ぎる。(この探知機、感度がかなり良いのである。魚を焼いていて警報を鳴らした日本人は数知れず。)
翌朝、失敗作の方を朝食代わりに腹に収め、おそるおそる部屋を出る。幸い、近所の人と顔を合わせずにすみ、ほっとしたのである。
WWWページで、個人的に許せないものには、もうひとつ、「いきなり鳴り出すBGM」ってのもあります。MIDIファイル付きのページですね。
矢野顕子さんのインタビュー記事に、「メロディー電報とか信号の誘導音などの、無神経な音楽が嫌い」という意味の発言がありましたが、私もこの意見には深く賛同します。自分の好みのままに構築できるのが個人ページの良さなのでしょうから、人それぞれの好みに周囲があれこれ言っても仕方ないのでしょうが、こういう無神経の押し付けをする人のページは、内容がどうであれ、見る気がなくなってしまいます。
一番許せないのは、無責任な逃げを打っているページなのですが、これについては別のところに書いたので.......
って、結局、小言モードばかりになっちゃいました。本文に会社絡みのネタを書いてしまったので、それ以外の軽い話を、と思っていたら、この始末。人間修養が足らんですな。
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