NHKの番組「魔改造の夜」。企業のエンジニアや理系学生らが、毎回設定される「お題」に基づいて、玩具や家電などの日常的な製品を「魔改造」し、その能力を競い合うというもの。月一回程度の放送だが、馬鹿馬鹿しいようなお題に、超真剣に取り組む技術者達が熱く(さらに、自分の勤務先が出場したこともあり)、毎回楽しみに視聴している。
その番組に登場した、魔改造されたモンスターマシンを展示・実演するというイベントに出かけてきた。夏休み最後の週末、お子様連れの人も多いが、若い学生さんからリタイアした技術者っぽい人まで、幅広い年代の来場者で、会場は大混雑だ。
「ワンちゃん 25m走」に登場したT社の「魔獣キングスパニエル」など、伝説のモンスターが多数展示。TV画面で見た異形のマシーンの実物に、テンションが上がる。
比較的最近の放送の「ゴリラちゃん ターザン幅跳び」に登場したO電気の「ローリングターザンGX」。
各企業は、ビジネスの展示会のようにブースを構え、説明者を配置している。しかし、展示会と違って、説明者も来場者も、皆、活き活きと楽しそうにしているのが、良き。
右は、「赤ちゃん人形 綱登り」に登場したN産の「メカレディーZ」。
同じテーマで、Sライズが製作したのが「足が長いよソラちゃん」
そして、Nットーの「りとるグリーンもんすたー / Speedy Wonder」。
この3つが、同じお題の元、同じ赤ちゃん人形を改造した結果だ。正解が無い競技だけに、各チームの独創性が暴発しているのが楽しい。
そして、事前予約しておいた、特設ステージで行われる実演&解説講座も観覧。観たいものは沢山あったのだが、時間的な都合で選択したのが、H技研の「お掃除ロボット走り幅跳び / クマちゃん瓦割り」。実況は、放送と同じ矢野武。
実際に稼働するモンスターの、想像以上のパワーとスピードに驚愕。クマちゃん(RC90V(アールシー クマブイ))も、お掃除ロボ(魔破★掃一郎)も、放送での記録を上回る新記録を達成したのも熱いし、開発者の方々の裏話も楽しい。さらなる魔改造を加えられたクマちゃん(結婚式での鏡割り用に改造)と魔破★掃一郎(究極の軽量化を図り、とんでもない飛距離を叩き出す)が観られたのも嬉しい。予想を遥かに超える面白さだ。これは、他チームの実演も見たかった。
ということで、展示物にも実演にも大満足のイベントだったが、それ以上に、集まった客層が良かったのも印象的だ。漏れ聞こえてくる皆さんの会話が、番組をしっかり観ているのが伝わってくるものばかりだし、企業側の説明員に対して真剣に質問し、説明員も、熱心、かつ、嬉しそうに話しているのが、会場のあちこちで展開。まさに好事家達の秘密結社の趣き。
コンサート終了後、静岡から新幹線で東京に戻ると、東京の方が圧倒的に暑く、不快指数高めでした。夏休みスタート時よりも暑さが増した状態で新学期を迎える子供達、大変だろうなと思う、今日この頃です。