IN/OUT (2023.10.8)

「クーポンの期限が近づいています」とメールが届いて、ついつい通販サイトをウロウロし、さらに、「もう少し買えば送料無料になるから」と余分な物までカートに入れてしまうこと、有りがち。そもそも、クーポンを使わず購買もしなければ出費はゼロな訳で、自省しないといけないと重々理解はしているのです。。。。 けどねぇ…


in最近のIN

「NUBYA GARCIA」@ ブルーノート東京23.10.2

ブルーノート東京2017年にデビューEPを発表して以来、新世代UKジャズの重要プレイヤーと言われているサックス奏者 Nubya Garcia(ヌバイア・ガルシア)の公演を観に、ブルーノート東京に行ってきた。彼女に関する予備知識は全く無し。来店ポイントが貯まったので、ミュージック・チャージ無料の招待状を行使したのである(もちろん、飲食代がかかるので、無料ではないのだが…)。

メンバーは、彼女をリーダーに、Sam Jones(ds)、Max Luthert(b)、Lyle Barton(key)の4人編成。

演奏は、まずはリズム隊からスタート。エフェクターを効かせたレゲエ / ダブっぽいリズムに、抑制されたテナー・サックスが絡み始める。小柄な彼女には、かなり大きな楽器だが、堂々たる吹きっぷりである。途中、キーボード・ソロも挟みながら、なんとも心地よく、かつ、エキサイティングなプレイが続く。どうやら、むやみにアップ・テンポに走らず、じっくりとメロディーの遷移を聞かせるのが、彼女のプレイ・スタイルのようだ。分かりやすい興奮はないが、じわじわとエモーショナルな展開になってくるところが、中々にカッコ良し。なお、予習無しで参戦してしまったので、曲名とかは分からない…

途中、キーボード・ソロになると、ステージ後方に下がって、リズムを取りながら踊る姿も様になっている。Nubya姐さんと呼びたくなる風情。因みに、キーボードのLyle Bartonは、見た目が「アンドロー梅田(from 宇宙の騎士テッカマン)」に似ていると思ったのは、私だけかな…

演奏する姿は堂々たる物だが、まだまだ若手だからか、MCになると、とても素直な感じなのも好印象。惜しむらくは、観客の入りがイマイチ。三日間公演の初日だからだと思いたいが、明日以降、もっと多くの人に観てもらいたいものだ。「ジャケ買い(この言葉、今の若い人には通じないかも)」感覚で観に行ったライヴだが、大正解だった。


「関根勤チャンネル トークライブ2023 ある意味怖い絶対配信できないここだけの話」@ 博品館劇場23.10.7

博品館劇場関根勤のYouTube Channel「関根勤チャンネル」のイベントを観に、博品館劇場に行ってきた。最高の映像機材でトークショーを開催するための資金をクラウド・ファンディングで募り、実現したということだが、私は、YouTube Channelは未見だし、クラウド・ファンディングにも参加していない。ただただ、ゲストの清水ミチコ目当てでの参戦である(他に、鬼越トマホーク、塙宣之、柳沢慎吾をそれぞれゲストに迎えた計4公演)。

13時開演。舞台上には、シンプルにテーブル二つだけ。後ろのスクリーンに映し出されるお題に沿って、二人がただ喋るだけ(結局、お題は話のきっかけだけで、ほぼほぼフリートークだが)。

しかし、さすがは長期にわたり芸能界(それも、王道からちょっと外れたニッチ領域)を生き抜いてきたお二人、話題が尽きることはない。二人とも、大御所芸能人に対して歯に衣着せぬ発言連発。正確な再現性とは別のベクトルを目指す物真似という芸風も似通っていて、結果、2時間、笑いっぱなしである。その全てが、くだらない話題というのも素晴らしい。

客層の大半は、関根勤ファンというか、カンコンキンシアターに通い詰めているという雰囲気だが、清水ミチコのファン層とも結構被っている感じ。清水ミチコのマニアックネタにも良い反応なのが嬉しく、満足度の高いイベントだった。


”Cocaine Bear”23.10.7

1985年、FBIに追われた麻薬密輸人がセスナ機からコカインが入ったバッグを森に投下。しかし、そのコカインをクマが食べてしまったという実話を元にした映画を観てきた。コカインをキメてハイになったクマが人を襲いまくるという、人を喰った動物パニック映画だ(実際には、大量のコカインを食べたクマは中毒死した状態で発見されたらしい)。

ほぼ、アイディア一発の95分B級映画だが、なかなかどうして、良く出来ている。学校をサボって森にやってきた子供達とその母親。コカインを回収にやってきたギャングの手先。コカインを発見した不良青年。警察官に救急隊員、森林レンジャーに野生生物管理官と、さまざまな人が森にやってきて、コカイン・ベアに襲われるのだが、曲者揃いの登場人物の描き方が簡潔にして的確。登場人物は多いが、皆、キャラが立っているのが素晴らしい。クマに襲われるシーンではスプラッタ描写もあるが(R15+指定)、そこまでグロくはなく、むしろ、コメディ要素が目立つ。

1976年の”Grizzly”など、動物パニック映画と言えば、1970年代から80年代にかけてが全盛期だった気がする。それだけに、この作品の1985年という時代設定が上手くハマっているというか、昔懐かしのジャンル映画という雰囲気が楽しいし、'80年代気分全開の音楽センスも秀逸。B級娯楽映画のお手本のような痛快作だ。

なお、強面のギャング役を好演しているRay Liottaは、昨年、急死され、これが遺作となったそうだ。癖の強い悪役の印象が強い俳優だったが、何だか、とてもお似合いの遺作のような気がする。ご冥福をお祈りする。



「下取りとストアクレジットで、新機種が実質XXX円で!」という宣伝文句に、ついついポチッとしてしまってから我に返る今日この頃です…