IN/OUT (2022.11.6) |
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スマートウォッチを入手しました。スマートフォンを新調した際、太っ腹なGoogleから35,000円分のストア・クレジット(Google Storeで使えるポイント)と、15%値引券をもらえたので、今回の支払額はゼロ。 Googleにとってスマートウォッチは初代の製品のせいか、色々と煮詰まっていない所はあります。せっかくFeliCaを搭載しているのにSuica以外の電子マネーには対応していないとか、そのSuicaも定期券には対応していないとか、バッテリーの持ちが悪いとか。 逆に言えば、今後のバージョンアップで不便さが解消されるかもという伸び代を感じさせてくれるのが、楽しいところ。ただ、Googleって、駄目と思ったプロダクトやサービスはすぐに切り捨ててしまう事が多いのが、怖いところでもあります。 最近のIN「東京国立博物館創立150年記念 特別展『国宝 東京国立博物館のすべて』」 @ 東京国立博物館 平成館 (22.11.3)東京国立博物館創立150年を記念して開催されている展覧会を観に行ってきた。約12万件の膨大な所蔵品の中から、名品150件を展示。しかも、その内、国宝が89件。この博物館が所蔵する全ての国宝を一挙に展示するという大盤振る舞いの展覧会である。特に、刀剣の展示が充実しているせいか、チケット争奪戦が熾烈になっているようだが、私は、割にすんなりチケット予約できた。快晴の文化の日、時間指定の予約客だけとはいえ、場内満員である。 展示は二部構成。第1部は「東京国立博物館の国宝」。全国で国宝に指定されている美術工芸品902件の内、約1割にあたる89件を所蔵する東京国立博物館。その全てを一挙展示である。惜しげも無く、という言葉がピッタリだが、残念ながら私には、その価値がピンと来ない物も多い。屏風絵や蒔絵の工芸品、古墳からの出土品や埴輪「挂甲の武人」、12世紀の「古今和歌集(元永本)上帖」などは、確かにお宝感があるものの、書跡や典籍、古文書などの多くは、その凄さが分からない。ただ、これらの文化財を調査、整理、保管してきた人達の努力には感銘を受ける。 そして、国宝指定の刀剣 19本が一室に集結。単眼鏡を持参し、食い入るように鑑賞する女子多し。工芸品として美しく、一点毎に個性があるのは、なるほどと思うが、私自身は淡泊な鑑賞者になってしまう。 むしろ、展示の第2部「東京国立博物館の150年」の方が、分かりやすい。東洲斎写楽の「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」、尾形光琳の「風神雷神図屏風」、岸田劉生の「麗子微笑」などなど、有名な展示物がてんこ盛りでテンションが上がる。 さらに、青森で出土した「遮光器土偶」や、明治元年の上野戦争の際、寛永寺五重塔近くの杉の木に命中し、めり込んだ砲弾を杉の木ごと保存した展示品、1907年に日本に初めてやって来て、冬の上野動物園の寒さに耐えられず、翌年には死んでしまったキリンの剥製など、美術館では無い「博物館」の面目躍如たる展示も興味深い。 展示の最後には、写真撮影可能な「金剛力士立像」と、菱川師宣の「見返り美人図」。超満腹になる展覧会だ。音声ガイドは吉沢亮とNHKアナウンサー 渡邊あゆみ。とても聞き取りやすく、内容も良かったのだが、全150点の展示品の内、解説が付いているのが22点だけというのは、ちょっと物足りないか。 ここまでで、既に足は棒になっていたのだが、考古展示室の入り口に設置されている「埴輪 盛装女子」のキュートな外観とナイスなネーミングに惹かれて、「日本の考古」も軽く鑑賞。 東京国立博物館は初訪問だったが、今回は6つある展示館の内、平成館を観ただけで終わってしまった。残り5館も含め、再訪しなければ。 「特別展『毒』」 @ 国立科学博物館 (22.11.5)自然界のあらゆるところに存在する「毒」について、動物学、植物学、地学、人類学、理工学の各分野のスペシャリストが徹底的に掘り下げて解説するという展覧会を観に、国立科学博物館に行ってきた。 今、上野地区で開催されている展覧会では、「国宝」と並んで大いに話題になっている催しだ。入場には日時指定の予約券が必要だが、会場の混み具合は先日の東京国立博物館以上。しかも、客層はお子さま比率が高く、館内の写真撮影もOK。同行者に蘊蓄を披露する人が極めて多いのも特徴的だ。結果、展示物に近づくのが難しい活況である。これなら、予約人数をもう少し絞っても良いのではないかと思う。 展示物とその解説は、さすがの充実ぶりだ。しかも、「映え」を狙ったのか、実物の30倍のハブと40倍のオオスズメバチなど、超拡大模型も並ぶ。博物館なので、生体展示は無いが、標本は多数。ケシの標本も展示されているが、恐らく、不法栽培などを意識してなのか「写真撮影禁止」になっていた。それなら、展示しなくても良さそうなものだが、それでも見せてしまうのが、博物館の矜持なのか。音声ガイドは、声優の中村悠一。声は聴きやすいが、内容は可もなく不可もなくかな。 出口付近に、この展覧会の監修にあたった研究員達のインタビューが掲示してあるのだが、これが面白い。理系のプロフェッショナル達の良い意味での変人ぶりが垣間見えて好印象である。 ただ、内容がしっかりしているのに、それだけでは集客に不安を持ったのか、オフィシャルサポーターに伊沢拓司、タイアップソングにBiSHの「UP to ME」、キャラクターコラボに鷹の爪団などを起用しているのは、主催にフジテレビジョンが名を連ねているからだろうか? 全く必要性を感じない。 もう少しゆっくり見たかったのだが、人混みに疲れてしまった。それでも、一通り見終わった後、ついでに、日本館の常設展示も少し観てみようかと館内へ。1930年竣工の重厚な造りの建物内に並ぶ鉱物標本や動物の剥製など。本当に古き良き科学博物館というイメージだ。ただ、すぐに17時の閉館時刻になってしまい、残念。 スマートウォッチで自動改札を通るのは、想像以上に快適です。ただし、これまでの腕時計と同じ左手首に装着すると、体を不自然に捻ることになるので、右手首に付けるようにしたのですが、今度は、どこかにぶつけそうで怖い。というのが悩みどころ。右手って、左手に比べると圧倒的に沢山動かしていることに、改めて気づきました。 |