IN/OUT (2022.6.26) |
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梅雨らしい天候がほとんど無いまま、猛暑に突入し、このまま梅雨明けしていまいそうな勢い。豪雨被害が無いのは良いとしても、さすがに6月からこの暑さは、先が思いやられます。 最近のIN「岩合光昭写真展 PANTANAL パンタナール 清流がつむぐ動物たちの大湿原、他」@東京都写真美術館 (22.6.25)この日は、岩合光昭のトークショーが企画されていたのだが、朝10時から先着順で配布される整理券をゲットすることをギブアップ。夕方になってから訪問することにした。
写真に添えられた解説文も、岩合光昭の人柄が滲み出る文章で楽しい。かなり過酷な条件での撮影だと思われるのだが、さらっと「同行している妻」が出てくるのには、驚いた。 とても見応えのある写真展に大満足。これだったら、週末の早起きを億劫がらずに、整理券争奪戦に参加すれば良かったと、ちょっと後悔。 せっかくなので、他の写真展も観ることにする。まずは、3階展示室の「アヴァンガルド勃興 近代日本の前衛写真」。1930年代から1940年代、日本全国各地のアマチュア団体を中心に、前衛写真が次々と発表されたそうだ。それらの作品が、「同時代の海外作家」、「大阪」、「名古屋」、「福岡」、「東京」と、各地域の団体毎にに展示されている。シュルレアリスム絵画の影響を受けた作品は、当時としては斬新だったのだろうが、個人的には、あまりピンと来なかった。 そして、2階展示室は「TOPコレクション メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか」。東京都写真美術館の収蔵作品(約36,000点)の中から「メメント・モリ(ラテン語で「死を想え」)」をテーマに選ばれた作品が並ぶ。Robert Capaの戦場写真、Diane Arbusの「一卵性双生児」、荒木経惟の「センチメンタルな旅」、そして、藤原新也の「メメント・モリ」などなど。ガンジス川に葬られた死体を野良犬が食べているところを写した藤原新也の写真(添えられたキャプションは「ニンゲンは犬に食われるほど自由だ」 )のように死を正面から捉えたものから、間接的に死を想起させる写真まで。キュレーターの着眼点に唸る写真展だった。 最近のOUT"The Lost City" (22.6.25)Sandra Bullock主演の映画を観てきた。 彼女が扮するのは、ロマンティックな冒険小説(はっきり言えば「通俗小説」)を書く作家。表紙を飾る美男子モデルと共に新作プロモーションに出かけた彼女が、大富豪に拉致される。小説に描かれた古代都市が実在すると確信し、その遺跡にあるはずの秘宝を探そうというのである。というお話。 美男モデルがChanning Tatum。謎の大富豪がDaniel Radcliffe。さらに、彼女を救出するために駆り出された凄腕の元軍人がBrad Pitt。一流大スターが名を連ねるのは、プロデューサーも務めるSandra Bullockの人徳だろう。そして、全員、パブリック・イメージを逆手に取ったかのような演技を繰り出すのがお楽しみ。筋肉バカのChanning Tatum、癖の強い悪役を怪演するDaniel Radcliffe、とにかく有能でハンサムなBrad Pitt。そして、年甲斐もなく派手な衣装で南の島のジャングルを駆け回り、下ネタ込みの自虐ギャグを喋りまくるSandra Bullock。俳優陣は、皆、本当に楽しそうだし、これだけBrad Pittを無駄遣いした映画も珍しいだろう。 ということで、オールスター馬鹿演技合戦を楽しむ分には良いのだが、ストーリーが壊滅的に弱い。演出も凡庸。ハラハラもしなければ、サプライズもない。錚々たるスターを集め、予算も潤沢に使ったと思われるのに、この盛り上がりの無さは、ある意味、驚異的だ。 金髪若手女優が主演しそうなロマンティック・アクションを、ベテラン Sandora Bullockで映画化ということで、どんな捻りがあるのか期待していたのだが、これは無いよなぁ。 昔と違い、在宅勤務が当たり前。出社する際も、余程のことが無い限り、ネクタイも上着も不要。ということで、猛暑でも勤務が楽になっているのは有り難いことです。紳士服業界は大変だと推察しますが… |