IN/OUT (2020.3.29)

いよいよ抜き差しならない雰囲気になってきました。


out最近のOUT

不要不急に迷う @ ハチ公前献血ルーム20.3.28

外出自粛が求められたこの週末。映画館も美術館も休みだし、多くの店が休業したり閉店を早めている。出歩こうにも出歩くところが無いという感じではあるが、"social distance"を保つことの重要性や、映画館やお店で働く人のリスクも考えれば、不便だとは言っていられない。

が、ここで困ったのが、既に一ヶ月ほど前に予約してあった献血だ(献血が終わると、直後に次回を予約する習慣)。しかも、今回予約していたのが、渋谷の献血ルーム。普段は利用しない施設だが、元々この日はオーチャードホールのイベントに行く予定だったので、その前に立ち寄るつもりだったのだ(イベントの方は当然中止だ)。自粛が求められている最中に近づくのは、最も後ろ指を指されそうな the 繁華街である。が、迷った末に、外出自粛の流れで献血者が減っているという問題もあるので、これは「不要不急」には当たらないと思い、行くことにした。

ハチ公前献血ルームは、初めて訪れた献血ルームだが、日頃利用している所とシステムが統一されているので違和感は無い。思っていたよりも献血者も訪れているようだ。皆、同じように悩んだ末に予約を全うすることにしたのだろうか。

ここは、ビルの6F。窓からはJR渋谷駅ハチ公口とその前のスクランブル交差点を見下ろすことが出来る。いつもの週末と比べると圧倒的に少ない人通りだ。それでも、ある程度は人が行き来している。ちょっとした地方都市の駅前よりも遙かに多い人出だと思う。自分も渋谷に来ておいて何だが、これで"social distance"が保たれ、感染拡大に歯止めがかかるのか、不安になってしまう。

まあ、献血自体は悪い事じゃ無いのだからと思いつつ、ちょっとした罪悪感も覚えるという微妙な心理状態で、帰りの山手線に乗る。これもまた、普段よりは全然少ないとは言え、ガラガラとまではいかない車両だ。あれこれ悩まなくて済む状況に早く戻ることを祈るのみである。



翌、日曜日は、まさかの雪混じりの天候。徹底的に外出を控えさせようという天の配剤か?それでも、月曜になれば、またオフィス街には「密集・密閉・密接」空間が多数出現するのだけど…