IN/OUT (2018.11.18)

職場の後輩に「"Bohemian Rhapsody"を観たいとおもっているのですが、どうでしたか?」と問われ、あーだこーだと感想を述べた後、つい蘊蓄気味に
「ただし、ドキュメンタリーじゃ無いから、時系列的にはフィクションだよね。FreddieがAIDSと診断されたのは…」と喋っていたら、
「Freddie MercuryってAIDSになったんですか! ネタバレは止めて下さい。映画を楽しみにしていたのに!」
「えっ!」


in最近のIN

"Johnny English Strikes Again"18.11.17

"Mr. Bean"でお馴染み、Rowan Atkinson主演のコメディ映画を観てきた。2003年の"Johnny English"シリーズの3作目(2007年製作の2作目は未見)。邦題は「ジョニー・イングリッシュ アナログの逆襲」

Rowan Atkinsonが演じるのは、英国のエージェントJohnny English。一線を退き、今は学校の教師をしている。そんなとき、英国に対するサイバーテロで、現役の英国諜報員の情報が全て漏洩。急遽、呼び戻されたアナログ世代の彼が、最先端テクノロジーを駆使するサイバーテロリストの正体を暴くべく活躍するというお話。

第一作の感想にも書いたのだが、Rowan Atkinsonのあまりにもベタなギャグは、あまり好みでは無い。ただ、言葉では無く、変な表情と調子外れの行動という、万国共通の笑いに撤し続ける姿は、継続は力なりという気もしてくる。今作でも、良くも悪くも「下らない」ジョークの連続で、苦笑するしか無いという感じである(後ろの席の若い女性が、ずっと大爆笑していたが、若い世代には受けるのか?)。

ただ、英国作品だけに、権力に対する皮肉は痛烈。第一作では王室をネタにしていたと思うが、今回は英国の悩める女性首相を思いっきりコケにしているのは愉快。

また、脇役が豪華なのもこのシリーズの特長だ。第一作は、ヒロインを演じたNatalie Imbruglia嬢目当てで観に行ったのだが、今作のヒロインはOlga Kurylenko嬢。ウクライナ出身のボンドガールを務めたこともある美女である。コメディでも、しっかり魅力を振りまき好印象。時間潰しには悪くない映画ではある。


"Bohemian Rhapsody"“胸アツ”応援上映18.11.17

ロックバンドQueenを描いた映画を先週に引き続き鑑賞。今回は、上映中に手拍子しても歓声を上げてても一緒に歌ってもOKという“胸アツ”応援上映スタイル。この週末、あちこちの映画館で行われていたが、私はTOHOシネマズ日比谷のSCREEN 1で鑑賞。

三度目の鑑賞なので、今回は、画面の注視してなかった箇所などにも気を配って観たつもりだが、LIVE AIDのシーンで、画面内にちらっと映るだけのDavid Bowieのそっくりぶりに驚くなど色々と発見も有り、この作品がとても丁寧に作られていることに改めて感心した。

さて、「応援上演スタイル」である。なんと、歌唱シーンにカラオケ風に歌詞が表示されるというサービス付き。ご一緒に歌いましょう、ということである。一緒に口ずさみたくなる人達向けの上映なのだから、ありがたいと思う。ただ、大きな声で歌っている観客は、それほど多くなかったようだ。まあ、Freddie Mercuryに合わせて歌うのは難易度が高いから仕方ないか(もとより、私には無理だ)。ただ、映画の終盤のLIVE AID再現シーンは、座席から立ち上がって拳を突き上げたいところではある。なお、このシーン、映画内で再現されているのは4曲だが、実際のパフォーマンスでは6曲を演奏している。そして、映画では使われなかった"Crazy Little Thing Called Love"と"We Will Rock You"も、撮影はされており、全曲再現版が存在しているらしい。是非、完全版の公開を前向きに検討してもらいと思うし、実現した時には、応援上映のルールに、スタンディングOKを加えていただきたい。

TOHOシネマズのSCREEN 1は、TOHOシネマズの旗艦館のプレミアム・シアターという位置づけである。立派で綺麗な設備で、スクリーンの大きさも申し分ない。音響だって、映画館としては、すごく頑張っていると思う。ただ、先週、立川シネマシティの極上音響上映を体験してしまったので、サウンド面については不満を覚えてしまった。ライヴ会場と同様の低音を体感しないと、コンサートシーンの没入感が目減りしてしまうと実感したのである。



Freddie MercuryがAIDSが原因で亡くなったというのは歴史的事実な訳で、後輩の怒りは、「関ヶ原では石田三成が負けちゃう」と言ったら「ネタバレ」と怒られるような理不尽な物だと思うのは、若い世代には通用しないのか…