IN/OUT (2017.7.23) |
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次の月曜日は、政府が決めたテレワーク・デイ。私の勤務先も、これに乗っかって、Skype for Businessの試用を開始、というのは、まあ、外圧で業務改革が進んだということで有り難いのですが、そのテストのために休日出勤というのは、本末転倒ではないかと思う、今日この頃です。 最近のOUT「ベルギー 奇想の系譜」@Bunkamura ザ・ミュージアム (17.7.22)先週の「アルチンボルド展」に続き、「奇想」系の美術展ということで、Bunkamuraで開催中の展覧会「ベルギー 奇想の系譜」を観に行ってきた。 15世紀から現代までのベルギーの美術を、「奇想」というキーワードで集めた展覧会である。私は、ベルギーの美術と聞いて最初に思いつくのが「フランダースの犬」でお馴染み ルーベンス、あとは、シュルレアリスムのルネ・マグリットぐらい、というレベルなので、新しい発見があるのかと楽しみに出かけてきた。展覧会のポスターに使われているヒエロニムス・ボス工房の「トゥヌグダルスの幻視」も、非常に印象的な絵で、期待していた。 確かに、15世紀頃のベルギーで活躍したヒエロニムス・ボスの工房や、その追随者の作品は、「奇想」という表現がピッタリだし、それら奇怪な作品が版画として(当時としては)量産され、大流行したというのは、興味深い事実だった。ただ、見せ方に、イマイチ工夫が無いように感じる。せっかく、あれだけ奇妙なイマジネーションに溢れた怪物達が画面上に現れているのに、取り扱いが淡泊なのだ。あるいは、シュルレアリスムへ与えた影響を、もっと強調するような解説も欲しい。 その辺の説明が淡泊なため、会場の後半、時代が現代に近づいて来ると、「奇想の系譜」という一貫性をあまり感じられなくなってしまう。もうちょっと、私が、丹念に見て回れば、印象は変わったのかもしれないが…。ルネ・マグリットの絵が出てきても、なんだか唐突感があるし、後半の現代作家によるオブジェやインスタレーションになると、いよいよつながりが不明なのだ。「系譜」などという言葉を使わず、「古今のベルギー美術」と言えば、期待値も下がって、このような展示でも良かったのだが。 と言うことで、展示作品自体は、興味深い物が多かったのだが、見せ方や会場の構成に難有り、という印象の展覧会だった。残念。 なお、オーディオ・ガイドの声は、人気声優の速水奨。彼の声質や、しゃべり方は、非常に聞き取りやすく、これについては好印象。 この他にも、(ほぼ、失敗に終わった?)プレミアム・フライデーや、東京都が進める時差Bizなど、働き方の見直しを、お上が主導するというのは、どうも居心地悪く感じます。その最たる例が、やたらと増えた国民の祝日。「一斉に何かを行う」という発想自体が、働き方改革とは違う方向性だと思うのですがねぇ… |