IN/OUT (2017.3.12) |
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自宅の前は、かなり道幅の広い道路なのですが、その割に交通量は少なく、静かなのが有り難い。しかし、都市計画の見直しの一環で、幹線道路と連結する計画が立てられているとのこと。いつまでも、同じ町並みが続くわけは無いとは分かっていても、ちょっと残念な気がする今日この頃です。 最近のIN「エリザベス・ペイトン:Still life 静|生 」@原美術館 (17.3.11)米国の画家 Elizabeth Peytonの個展を観に、原美術館に行ってきた。 1990年代から活動を続ける彼女の作品のほとんどは、肖像画だ。NirvanaのKurt Cobainや、Sex PistolsのSid Vicious、米国の女性画家 Georgia O'Keeffeなどの著名人から、彼女自身の友人まで、様々なモデルを描いた作品は「新しい具象画」として、高い評価を得ていると言う。そんな彼女が自ら選んだ42点。これが日本では初の個展となる。 展示室に足を踏み入れて、最も驚いたのは「作品が小さい!」こと。筆遣いは大胆だが、サイズはあくまでも控え目。これが、大きな美術館だったら、ちょっと、展示に困るんじゃないかと思えるほどのサイズだ。 しかし、元が個人の邸宅だった原美術館なので、絵のサイズと展示室が、絶妙の親密感を醸し出すようだ。さらに、普段は塞がれている事の多い窓が、全て、カーテンなどを取り払い、屋外が見えるようになっている。窓から差し込む自然光と解放感がさらに絵を引き立て、飾られている絵が建物の魅力を引き出すという相乗効果が、心地よい。春の柔らかい陽射しが入る、晴天の昼間がお勧めの時間帯だと思う。 作品自体には、残念ながら、圧倒されるような出会いは無かったが、何か同時代性のようなもの(彼女は1965年生まれ)を強く感じ、良い感じの展覧会だった。これで、自分が花粉症でなければ、鑑賞後にカフェの屋外席でノンビリできて、最高に心地よさそうなのだが… まあ、想定されている工事の終了は、15年後。その頃には、町並み以前に、自分自身がどうなっているのか、分からないですな。 |